土砂災害・水害から命を守る「ハザードマップ」の使い方

土砂災害・水害から命を守る「ハザードマップ」の使い方

土砂災害・水害から命を守る「ハザードマップ」の使い方の画像

「ニュースやワイドショーで、『ハザードマップの確認を』と繰り返し言っていますが、その名前は知っていても、使い方を詳しく知っているという方は、あまり見たことがありません」

気象予報士・防災士の田頭孝志さんはこう話す。災害のリスクがある地域が示された「ハザードマップ」には、「洪水」や「土砂災害」、「高潮」や「津波」など、さまざまな種類がある。

「自治体によっては、印刷したものを各家庭に配布しています。しかし、自宅に届いてなくてもネット環境があれば、いつでも確認できるのです」(田頭さん、以下同)

田頭さんに水害と土砂災害から命を守るためのハザードマップの活かし方を教えてもらった。

■気象庁「キキクル」と併用で安全性アップ

まずはネットで「ハザードマップ」と検索すると、いちばん上に出てくるのが国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」だ。最初のページの「重ねるハザードマップ」の下にある入力欄に、居住地の住所を入れると、その付近の地図が表示される。

【1】「洪水」をチェック

災害区別で「洪水」をクリック。すると地図上に最小「0.3mまで(薄黄色)」〜最大「20m以上(紫色)」まで、想定される「最大規模の洪水が起きた場合の浸水の深さ」が各色で示される。

「いちばん浸水が少ない『薄黄色』は『30センチ未満』ですが、洪水は濁って水の中が見えませんから、10センチでも危険。側溝に足を取られたり、落ちて亡くなる恐れも」

【2】「土砂災害」をチェック

次に「土砂災害」をクリック。すると地図上に赤、黄など細かい色分けで「土石流」「地すべり」「急傾斜地の崩壊」など、土砂災害のリスクがある地域がわかる。右下にある「凡例」を押すと、色分けの意味が表示される。「洪水」と「土砂災害」の両方を選べば、同時に表示することもできる。

「色がついた部分に居住地域が含まれていたら、要注意です。もちろん、誰もが防災情報に注意するべきですが、特に気にかけてすぐに避難できる準備をしておくべき」

【3】災害時は「キキクル」をチェック

避難の指標となるのが、気象庁の「キキクル(危険度分布)」の情報。検索してサイトを開くと、地図が表示されるので、そこから自分の住む地区を探す。右上にある「土砂災害」と「洪水害」などをクリックすると、5段階で「危険度」が表示される。

「ハザードマップで要注意地域に住んでいる人は、『警戒レベル』が『3』以上になったら、避難するべきと私は考えています」

もちろん、避難が空振りになる可能性もあるが……。

「そうなったとしても、大事な防災訓練になります。いつか来る大災害に向けても無駄な経験にはなりません。また、警戒レベル2で避難してもいい。最悪の状況になる前に避難することが重要です」

自分と家族の命を守るため、ふだんから避難の準備、避難先の確認をしておいたうえで、いざというときは焦らず、安全確保を最優先で避難しよう。

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