トマトは朝、納豆は夜に!食べる時間で栄養効果が変わる食材15選

トマトは朝、納豆は夜に!食べる時間で栄養効果が変わる食材15選

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食材がもつ栄養パワーを余すことなく引き出すためには、食べる“量”と同時に“タイミング”が重要だと専門家は語る。朝・昼・夜の時間帯別に賢く食べて、悩める不調を解消しよう!

「年齢が上がるにつれて、食事の栄養バランスについて気にする人が増えてきます。しかし、『何を食べるか』は意識していても『何をいつ食べるか』まで気を配っている人は、まだまだ少ないように感じます」

こう話すのは、時間を考慮した食・栄養の健康科学のスペシャリストで、早稲田大学先進理工学研究科教授の柴田重信先生。

先日、柴田先生の研究チームは、《朝にタンパク質を多く取ることが筋肉の増加に効果的である》という実験結果を発表。アメリカの科学雑誌『セル・リポーツ』にも掲載され注目を集めている。

実験の結果、同じ量のタンパク質を摂取する場合、1日の中で朝に多く取ると、より筋肉の増大につながることがわかったそうだ。

柴田先生は、食事の時間と栄養効果の関係について、次のように語る。

「女性にとって1日に必要な摂取熱量は約1,500キロカロリーとされていますが、同じ人が同じものを食べても、1日の中の『いつ食べたか』によって体重が増加したり、血圧が高くなる度合に差があることがわかっています。つまり、同じ食材でも、食べる時間によって得られる栄養効果は異なるのです。このように、『何をいつ食べるか』という視点で食材の栄養効果を研究した学問を『時間栄養学』と呼びます」(柴田先生・以下同)

いったいなぜ、食べる時間によって栄養効果が変わってくるのだろうか?

「その要因は『体内時計』にあります。人の体は、体内時計のおかげで、意識しなくても日中は体と心が活動状態に、夜間は休息状態に切り替わるようにできています。しかし、人間の体内時計のサイクルは地球の自転周期である約24時間よりも15〜30分ほど長くなるようにできています。そのため放っておくと、体内時計はどんどんズレてしまうのです。体内時計がズレると、昼間頭がボーっとしたり、食欲が出なかったり、免疫力が低下したりとさまざまな問題を引き起こします」

体内時計のズレを、脳は主に太陽の光によって、脳より下の体の部分は主に食事によって調整しているという。

「特に大切なのが朝食です。放置しておけば体内時計はどんどん遅れていくものを、人間の体は朝食を取る時間を基準にして調整しているのです。また、体温や血圧、ホルモン分泌などは体内時計に合わせた約24時間の周期で変化しているため、その周期に合わせた食事を取ることが大切です」

この「いつ食べるか」の重要性を、「納豆」を例にして解説してもらった。

「納豆は大豆製品であり、良質なタンパク質を豊富に含んでいます。そのため、朝に食べると、タンパク質の効果により、筋肉を増加させて筋力の減少を防ぎます」

■納豆は夜に食べると「血栓予防」効果アップ

一方、夜に納豆を食べると?

「納豆に含まれるビタミンKは、夜に体内で行われる骨の合成を補助し、骨粗しょう症予防に効果を発揮します。さらに、ナットウキナーゼは血栓予防に効果的です。血液凝固系の働きは朝に強く出ると考えられています。そのため、ナットウキナーゼの効果をより引き出すためには、夜に納豆を食べることが大切なのです」

同じ食材でも朝に食べるか、夜に食べるかによって栄養効果に差が生じるため、悩みに合わせた摂取時間を意識していきたい。

ここで柴田先生監修のもと、女性の体の悩みに効果的な食材を朝、昼、夜の時間別にリストアップ。

「朝は1日の活動に効果的な食材を重視しましょう。サバに含まれるDHA、EPAは朝に摂取することで体内時計が正しくリセットされます。さらに、朝の魚油は、吸収がよく、脂肪肝を抑制してくれます。ごぼうに豊富に含まれるイヌリンは、食事による高血糖予防、便通、腸内細菌のいずれにおいても、夕方より、朝取るほうが効果的だという研究結果も出ました」

活動量が増える日中は、栄養不足とカリウムに注目したい。

「日本人は基本的に昼の栄養バランスが欠けている人が多いです。特に気をつけたいのがカリウム。カリウムはナトリウム、すなわち塩分を体外に排出するために必要な栄養素です。塩分過多によって引き起こされる高血圧を防ぐためにも、カリウムが豊富に含まれているアボカドやほうれん草、里芋などを積極的に取るようにしましょう」

夜は睡眠に関係するGABAや、翌朝の快便に関わる食物繊維に気を配りたい。

「キムチなどの乳酸発酵食品には、リラックス効果で眠りを導くGABAが含まれているため、夜に食べると、睡眠を促進してくれます。さらに、こんにゃくは非水溶性食物繊維が多いため、夜食べることによって、便のかさが増し、翌朝の快便につながります」

何かと健康志向が高まる今、“朝・昼・夜に取るべき食材リスト”を参考に、「時間栄養学」を味方につけて、健康的な体を目指していきましょう!

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