TKO木本も仲間を巻き込むトラブルに…「投資の危ない誘い文句」

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《この度はお騒がせしてしまい申し訳ありません。(略)必ず近日中に事の経緯をきちんと説明させて頂く所存です》

7月23日、自身のTwitterでそう謝罪したお笑いコンビ・TKOの木本武宏(51)。木本は芸人仲間や知人に“投資ビジネス”を持ちかけていたが、一緒に投資を進めていたパートナーと連絡がつかなくなるという事態に。一連のトラブルの被害総額は7億円とも報道されており、その深刻さから木本は所属事務所を退所することとなった。

「どんなに信用できる人物であっても、お金を増やすために、誰かに預けて運用してもらうというのはNG。トラブルの元です」

そう話すのは、ファイナンシャルプランナーで、投資教育家として活躍する山崎俊輔さんだ。政府が“貯蓄から投資へ”を声高にさけぶなか、初心者が投資を始めるケースも増えている。“投資詐欺”に巻き込まれないためにはどうすべきかーー。勧誘の際に常套句として用いられる“危ない誘い言葉”を例にとって、山崎さんに解説してもらった。

《知り合いの知り合いに投資でもうけている人がいて》

前出の木本のトラブルでは、被害に遭った知人たちは木本のパートナーとの面識はなかったとされている。

「投資関連のトラブルでもっとも怪しいのが“知り合いの知り合い”という登場人物です。間に入った友人が『その人は1年間で資産を○倍にした』などと、過去のあいまいな実績を売り込んでくる。しかし、なぜそんなに投資にたけた人が、数十万円〜の個人の資金を集めるのか。実態は投資がうまくいっておらず、タネ銭を増やしたいから。やがて連絡がつかなくなることが容易に想像できます」

《「安全」「確実」に「高利回り」が得られる》

「投資にはリスクがつきもの。つまり、安全・確実に高利回りという金融商品は成立しないのです。現在、メガバンクの普通預金金利は0.001%ほどの水準。『利回りが7%』だとか『毎月“確実に”配当がもらえます』といった表現はけっして信じてはいけません」

《プロ向けの金融商品を「あなただけ」「特別に」》

国民生活センターによると、プロの投資家向けの金融商品を、高齢者をはじめ投資経験の乏しい人に販売する類いのトラブル事例は後を絶たないという。

「一般の方の投資の条件は、プロより悪くなるのが普通です。金融商品を扱う業者の立場で、事務手続きのコストや手数料を考えた場合、1口1億円のお金を扱えるプロと、1口10万円の投資をする一般人を比較すると、後者と取引するメリットは小さい。条件のよい金融商品をわざわざ個人に『あなただけ』『特別に』売りつけようとするところが、詐欺の可能性大です」

《確実に上がる「未公開株」が買える》

「こちらも、なぜその人が未公開株を買うことができるのか、をまず疑いましょう。

非上場の企業の株式を、何のゆかりもない人に売ることはありません。例えば、私の会社の株式は未公開ですが、株主は私と妻の2人。まったく知らない人に手放そうとは考えませんし、経営権を第三者に握られることもイヤです。未公開株が扱われていること自体、すでに怪しいし、そんな話が一般人のもとに来ているなんてまゆつばものです」

《銀行口座の名義を貸すだけでもうけられるよ》

名義を貸すことは絶対にしてはいけない、と山崎さんは強調する。

「あなたの口座がオレオレ詐欺やマネーロンダリングに使われてしまう危険性があります。もしかすると警察から電話が来て、事情聴取を受けることになるかも。全般的に、投資に関する勧誘を疑わず“いいかも”と思ってしまう人は、詐欺師たちからすれば格好の“いいカモ”。残念ながらうまい話はないのが現実なのです」

これから投資を始めようとする人に向けて、山崎さんは「金融機関に自分で直接お金を入れることを原則にすべき」と話す。

「初めての人であれば、NISA口座を開設できる金融機関の窓口へ実際に足を運んで口座を開設してみましょう」

NISAを扱う許可を得ているという点で信頼のおける金融機関ということができ、窓口ではリスクに関する説明も受けることができるのも初心者にはメリットだ。

投資詐欺のカモになって大切な資産を失うことのないよう、甘い勧誘にはくれぐれもご注意を!

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