独身歴6年の辻仁成流「孤独との付き合い方」(JINSEIのスパイス!第22回)

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【今週の悩めるマダム】

35歳のときに離婚し、以来15年間女手ひとつで2人の子どもを育ててきました。下の子が今年成人を迎え、仕事面でも充実した生活ですが、この先死ぬまで孤独を通す自信がありません。好きな人と寄り添って生きたい。でもかないそうになく、寂しさに耐える毎日です。辻さんはどのように孤独を克服していますか?(東京都在住・50代主婦)

15年間という長い孤独の時間、よく頑張ってこられましたね。僕はまだシングル歴6年なので逆に励まされます。そういう大先輩にアドバイスできるかわかりませんが、孤独を克服する方法を一緒に考えてみましょう。

そもそも、僕は孤独を楽しんでいるんです。そして同じようなシングルのお父さん、お母さんたちにもこの孤独を勧めています。集団生活って疲れませんか? 人がくたくたになるのはほぼ100%周りの人々のせい。集団生活の中でバランスよく渡り歩こうとするから辟易とするわけです。でも、孤独でいればこういうことにはなりません。他人に合わせる人生よりも、孤独の方がずっと気楽じゃないでしょうか。他人に何も言われたくないなら孤独がいちばん。つまり孤独は、自分が自分であるために最良の状態ということもできます。僕が僕であるために、僕も孤独を愛しています。孤独はストレスがない。孤独はうざくない。気を遣う必要が一切ないのですから。フランスのママ友にもこの哲学を教えてあげました。フランス人のママ友社会も結構面倒くさいらしいんですが、「孤独でいい、と割り切った途端、急に楽になったわ」と感謝されました。他人とのコミュニケーションをいっさい遮断するわけじゃありません。ただ“群れない・つるまない”だけでいい。孤独で十分と腹をくくることで、これまでの面倒くさい関係から解放されますよ。

どうですか? こう考えると孤独もまんざらじゃないでしょ? まず、孤独もそんなに悪くないと思うことが大事。その上で、面倒くさくない、上下関係のない、自然に向き合える人が出現したら、普通にお付き合いすればいいのです。他人への期待を持ちすぎるから苦しくなる。自分の基本は孤独だ、と思っていれば迎合することもないし、へらへらしないですみますし、嫌な思いをすることもないのです。

孤独でいることで逆に人が近づいてくることもあります。「あなたのようなどっしりとした生き方に憧れます」と言われることもあります。他人の顔色を窺い、周囲の目を気にしながら、嘘の友情で軽く繋がるよりも、自分をしっかり持って、芯のある日常を生きていれば、同じような志を持った仲間がきっと現れます。少なくとも、僕は奥様と同じグループの一員ですよ。あ、でも、“孤独”と“孤立”は全然違いますからね、全てをシャットアウトする必要もありません。孤独というのは、世界を拒否する生き方ではありません。世界の中できちんと自分を持ち、迎合せずマイウエイを歩き続けることを指します。自信を持って孤独を生きていれば、いつかきっとピッタリと合う仲間や恋人が現れることでしょう。まずは孤独を愛することから始めてみてください。世界がほんの少し変わるはずです。

【JINSEIの格言】

僕らは同じグループの一員です。そりゃ、会ったこともないし、会うこともないかもしれません。でも、孤独に頑張っている人が他にもいると思うことでお互い癒されるのも事実です。

この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします! お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。 ※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。

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