麻木久仁子さんもすすめる「夏冷えを防ぐ食べる“食べるお灸”」

麻木久仁子さんもすすめる「夏冷えを防ぐ食べる“食べるお灸”」

麻木久仁子さんもすすめる「夏冷えを防ぐ食べる“食べるお灸”」の画像

強烈な暑さにエアコンは欠かせないけれど、つけたらつけたで体が冷えてつらい……。そんな悩みを解決してくれるのが、体の中からじわじわ温めるヨモギの効能を生かした「食べるお灸」。ヨモギは女性にとっての要薬。食べることで不調を予防し、未来の体が整いますーー。

料理としていただくだけで体が温まり、代謝アップ、便秘解消、むくみ改善など、体の中からお灸の効果が得られるという“食べるお灸”。その考案者でもある鍼灸師の栗本夏帆さんと、国際薬膳師として体をいたわるレシピを提案する麻木久仁子さんが、今回、初顔合わせをした。キー食材であるヨモギの力とは。

麻木「“食べるお灸”スイーツの『よもぎとあずきのムース』をいただきました。ヨモギといえば、お灸で使うモグサの原料ですよね。おいしかったですし、その発想とネーミングがすばらしいと思いました」

栗本「お灸には血行を促進して体を温め、体を整える効果があります。施術に来られない人でも簡単に、継続して生活にとり入れられる方法はないかなと、思いついたのが“食べるお灸”でした。来院される方々に試食していただいたら好評だったので、サイトで販売するようになったんです」

麻木「確かに、自分でお灸をするのって、けっこう大変ですものね」

栗本「そうなんです。それに、食べることで“体の内側から”温められる利点もあります。クロロフィルやビタミン、ミネラルなど、ヨモギが持つ栄養も摂取できるので、コレステロール値を下げる、有害な物質を排出するなど、さまざまな効果も期待できるほか、香りには自律神経を落ちつかせる作用もあるんですよね」

麻木「薬膳でもヨモギは『艾葉(がいよう)』といって、体、特に婦人科系を芯から温める食薬です。血のめぐりをよくすることでも知られています。効能をみると、月経不順や月経痛、不妊など、まさに女性のための食材なんですよね」

栗本「確か、不正出血を止める作用もありましたよね」

麻木「そう。めぐりをよくするだけでなく、必要に応じて止める働きもある。女性の体の状態を整えてくれるんです。冷えは万病のもとですが、悲しいことに、だんだんとみずから温める力も弱まってくるので、更年期やその後の世代の女性にとって、ヨモギで芯から温めることはとても大切です。ただ、私たちの世代は温めればそれでいいというわけではなくて、その力が強すぎると乾ききってしまうんですよね。だから、ヨモギのように穏やかに温める食材は貴重です」

栗本「昔からモグサはヨモギで作られていましたし、体にいいことも知られていました。長く使われているのには、ちゃんと理由があるんですね」

麻木「本当ですね。夏はエアコンでどうしても体が冷えるし、秋から冬の乾燥に向けても体を整える必要があります。コロナの流行で“闘える体”の大切さも痛感しました。年をとれば誰でもどこかにガタがくるので、ヨモギを食べて、大ごとにならないように体質改善を心がけたいですね」

栗本「病気になってから治療する西洋医学と違い、その『未病治』の考え方こそ鍼灸。不調を感じる前のメンテナンスが理想です」

麻木「でも、そのわりにヨモギは身近な存在ではないですよね。ヨモギ茶は比較的いつでもいただけますけど、ヨモギもちは季節のお楽しみですし。そもそもパッと思いつくのはそれくらい」

栗本「そうですね。それでも、ヨモギ蒸しがはやったり、少しずつ認知度は上がっている気はします。最近は、通販でも手に入るようになってきました」

麻木「それはいい傾向! 素敵なヒントをいただいたので、私もヨモギのレシピを考えてみます」

栗本「一緒に、“食べるお灸”を広げていきましょう」

「女性自身」2020年9月15日 掲載

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