還暦&コロナで決断!息子と離れて田舎移住(JINSEIのスパイス!第107回)

還暦&コロナで決断!息子と離れて田舎移住(JINSEIのスパイス!第107回)

還暦&コロナで決断!息子と離れて田舎移住(JINSEIのスパイス!第107回)の画像

【今週の悩めるマダム】

この1年、都心で暮らす70代老夫婦の私たちはコロナにおびえながら生きてきました。そして、主人と話し合いを重ね、ついに引っ越しを決意したのです。ただひとつ悩んでいるのが、一緒に暮らす30代で独身の娘のこと。娘はこちらで働いているので、私たちと一緒には来られません。何かアドバイスをください。(東京都在住・70代主婦)

なるほど。奥様のお悩みはよくわかりますが、30代は立派な大人ですし、仕事しているなら社会的にもちゃんと自立されているわけですから、何の問題もないと思いますよ。独身であるかどうかは関係ありません。むしろ、両親のことがあって、なかなか恋愛ができなかったかもしれないじゃないですか? ここで離れることを娘さんはもしかすると喜んでいるかもしれないですし、むしろいいチャンスかもしれません。

コロナ禍の中、一人にさせるのが心配なのかもしれませんね。もし、そうならば、もっと気にしないでいいと思います。むしろ、娘さんは大事な両親が安全な田舎で暮らしてくれることを喜んでくれるはず。自分が無症状でうつしてしまう可能性も相当あるので、離れられることで、実は安心されているかもしれませんよ。70代は重症化する確率が高いですし、重症化してしまうと命に関わる危険もあるからです。逆に、娘さんのほうが心配していたのではないかと思います。彼女には彼女の人生があり、仕事もあるのですから、東京に一人残ることは何も悲しいことではないように思います。

実は、僕ももうすぐ、パリを離れます。コロナに振り回されて生きていくのが嫌になったのです。息子は来年の1月で18歳になります。ここフランスで、18歳は成人。大学生になったら、一人で暮らすことも彼は視野に入れています。そこで僕らは膝を突き合わせて、話し合いました。

「パパも60歳を過ぎたし、コロナにおびえてここで生きていくのは残りの人生を考えるともううんざりなんだよ。だから、田舎に小さなアパルトマンを買って、来年から、パリとの二重生活になるけど、いいかな?」

息子は「いいんじゃない。パパの人生なんだから、それがいいよ」と応援してくれました。

僕と息子の年齢差は45歳も離れているので、考え方も、生きる速度も、人間関係も、未来も、コロナに対する恐怖心も、まったく異なります。離婚後から今日まで、僕は息子に全ての知恵と経験を授けてきました。だから、あの子はもう自力で生きていけるでしょう。料理もできるし、掃除はまだ下手ですけど、必要に迫られれば上達するはず……。こうして子を自立させていくのが本来の親の仕事だと思うのです。

多分、うちの子は来年、飛躍的に成長を遂げると思います。僕と息子は新しい父子の関係で繋がっていくことになるでしょう。娘さんも、とっくにそういう年齢を超えていますよ。奥様とご主人はコロナに感染すると危険ですが、娘さんはお二人よりもうんと安全です。もちろん油断大敵ですが、30代の人を心配するよりも、まずはご自身たちのことを優先的に考えてみるのがいいのではないでしょうか。

【JINSEIの格言】

実は、僕ももうすぐ、パリを離れます。コロナに振り回されて生きていくのが嫌になったのです。息子は「いいんじゃない。パパの人生なんだから、それがいいよ」と応援してくれました。

この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします! お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】(@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。 ※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。

以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピ公開中!

関連記事(外部サイト)