少しだけ意識して…意中の男性に「本命彼女になってほしい」と思わせる意外な方法

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、激務の日々を送るアニメーターの25歳女性。ある日、2次元の推しが現実世界に現れたかのような男性と出会い…。三松先生が、理想の相手と付き合える意外な方法を教えてくれます!

咲子(25歳)激務ゆえ、SDGs魂レス。でも、環境を考えるNPO男子に恋をしちまった


【レスなひとびと】vol. 135

「ふわーぁ、ねっむ」

徹夜で働き、朝帰り。やっと最寄り駅まで着いた咲子は大きく伸びをする。

アニメーターの仕事は激務だが、推しのキャラクターを描く喜びは何ものにも替えがたい。そして激務ゆえ、環境のことなんて考える余裕がない。エコバッグは持たないし、ペットボトル飲料は買いまくる。

駅前には、何やら緑色のゼッケンをつけて、ゴミ拾いをする人たち。ご苦労さまです、と手を合わせて通り過ぎようとすると、「推し」がいた。いや、咲子の推しは2次元にしかいない。

でも、すぐ左でゴミを拾う男性は、推しにそっくりだった。サラサラの黒髪に切れ長で意志の強そうな目。「かっこいいい」と見とれながら歩いていると。

「きゃあっ」

目の前の植え込みに突っ込んでしまった。

「痛い」

膝に擦り傷。足首ズキズキ。思わず涙目。

「大丈夫ですか?」

駆け寄ってきたのは、まさかの推しに似たあの男性。

「うわあ、捻挫してるっぽいですね。家、近くですか? 送りましょうか」

緑のゼッケンを脱いで、肩につかまるように腕を差し出してくる。えっ、こんなこと、ある?? 徹夜明けで汗臭くないか心配になりつつも手を伸ばす。筋肉のついたあたたかい肩にキュン。

彼の名は尚彦。動物好きで獣医を目指していて、大好きな動物を守るためNPOでの清掃活動にも参加しているそうだ。真面目な一面に、さらにキュン。アパートに着くと、「簡単なテーピングならできるから」と、手当てまでしてくれた。

椅子に座る咲子の足元にひざまずき、サポータを巻く尚彦。ちょっとエッチだな…。

さっそくLINE交換してもらう。

そして、何度か会う関係に。環境問題をやさしい言葉で教えてくれる。6回目のデートで、お泊りに持ち込む。ペットのかわいい動画を観ていると、尚彦の手が伸びて太ももに。そのまま、頭を太ももに置いて上目遣いで笑いかける。

「もしかして、覚悟してる?」

『あああ、推しが現実世界にやってきた』

うなずくと、お姫さま抱っこでベッドへ。怪我を気遣いつつ、抱きしめられながらの甘々エッチ。快感に身を任せて「やぁん」。

「隙がありすぎるうえに、こんなに可愛いとか、ほんと困るわ」と尚彦はやさしく笑う。

ピロートークをするうち、ビニール袋を食べて死んでしまうウミガメや海鳥の話なんかを聞いて。

ぐしゃぐしゃのビニール袋や空きペットとカップ麺だらけの部屋が、急に申し訳なくなった。プラのお弁当箱もシンクに放置したままだ。

は、は、恥ずかしい…。

それから、咲子の生活は激変!!! あれほど面倒くさがりだったのに、エコバックを3つ持つ水筒ガールに変身。地球にとっていいことを考え始める。すると、意外にも気持ちに余裕が出てきた。仕事ばかりで殺伐とした日々に、白いお花が咲いたみたいな。

尚彦との交際も順調だ。

【三松さんからのコメント】

咲子さん、彼氏を思うパワーは絶大です。いい方向に“好きパワー”が向きました。好きのきっかけは「推しと似ていること」でしたが、そのあと彼の考えに共感し、すぐに行動を切り替えられるまっすぐさがいいですね!

余裕がないときは、つい、視野が狭くなりがち。一歩引いて、周りのことをじっくり見つめることで生まれる余裕があります。それはひとだけでなく、動物、植物、モノに対しての敬意です。

尚彦さんがいい男性で、咲子さんの環境意識も変わって余裕が生まれ、交際も順調そうで何よりです。ちなみに、最近はSDGsに力を入れている会社、お店が多いです。周りのことを考える力をもつ男性をゲットしたい女性は、SDGsについて要履修です。

「彼氏をゲットするためにSDGsの勉強?」「はい」

最初のきっかけが欲望のカタマリでも、結果、すてきな女性にバージョンアップするのは間違いないので。きっかけはなんでもOK。SDGsには、ジェンダー平等、すべての人への健康や福祉など、誰もが生きやすくなるための目標が設定されています。

「自分のことで精一杯でそんな余裕ないし」というあなたこそ、もう一度考えてみて。少しの意識で配慮と余裕が生まれ、あなたの魅力が4倍増しになる。

「SDGs魂レス女子の皆さん。難しい、めんどくさい、どうすればいいかわかんない、と背を向けるな。配慮できるようになると、そのステージにいる崇高な彼氏が降臨するんだ」

三松 真由美 恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。

?Cavan Images/Gettyimages

文・三松真由美

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