冷え取り、ダイエットにもいい! 「代謝を上げてヤセやすくする」簡単な方法 #147

中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、寒い日が続いているのに加え、コロナ禍で家に引きこもりがちでいると、運動量の減少に伴い筋肉量が減り、冷えを強く感じたり、太りやすくなるのだそう。そこで愛先生が、冷えを改善し、ダイエットにもなる簡単な代謝UP法を教えてくれます!

最近、特に冷えを感じたり、太りやすくなっていませんか。


【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 147

ラニーニャ現象の影響もあり、寒さが厳しい日が続きますね。寒い時は、有名な歌にもありますが、犬のように駆け回って体を温めるタイプなのか猫のように丸くなって温まるタイプなのかでわかれますよね。

運動する習慣のある人は、気温が下がり寒いからといって、そこまで体調に変化はないと思います。ですが、動かず筋肉が少ないタイプの人は手足が温まるまで時間がかかったり、睡眠の質を低下させてしまったり不調を感じていることだと思います。みなさんは、どちらでしょうか? 

理想は体を動かしていて、体が温かいタイプですよね。また、寒い時期が終わると自然とモコモコした服からタイトな服に変わっていくと思いますが、動かずに過ごしていた人は基礎代謝が低下し太りやすくもあるので、体型が気になってしまうと思います。そこで、今から冷え対策を行うついでにダイエットを始めてみてはいかがでしょうか。ということで、今週は代謝を上げて冷え対策をする食薬習慣を紹介します。

今週は、冷えとダイエットのための食薬習慣


今年の冬は寒さが厳しく春が待ち遠しいですが、春がくると一年はアッと言う間に1/4がすぎてしまったことにもなります。コロナ流行の影響なのか時がたつのが早いですね。そして、ここ2年くらい太った、老け込んだと感じる人は多いようです。人前に出る機会が減り、運動量が減ると自然とそうなりますね。これを漢方では、『腎虚』や『気虚』と考えます。

何もしていないと1年のスピードは加速し、そして時間の経過とともに皆平等に老化していきます。これを食い止めるには、睡眠の質を上げ、腹筋を使って姿勢を正したり、深呼吸をするタイミングを作ったり、階段を率先して使ったりすることに合わせ、タンパク質、ミネラル、ビタミンB群、食物繊維などを意識してとり入れることです。それが、『腎』を支え、『気』を補うことに繋がります。

そこで、今週は代謝をあげ、体を温める力を養う食薬習慣をとりいれていきましょう。食べると良い食材・メニューは、【ゆで玉子キムチ】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ゆで玉子キムチ】


作り方は、キムチとゆで玉子をビニール袋に入れて、手でつぶしながら和えるだけです。仕上げに胡麻や大葉、海苔などを添えたりしてもよいですね。

【ゆで玉子】


アミノ酸スコア100であり、良質なたんぱく源として有名な玉子ですが、代謝に必要なビタミンB群、血流を促すビタミンE、バリア機能を高めるビタミンAやビタミンDなども豊富に含まれています。『補腎』と『補気』の両方をかなえてくれる食材です。

【キムチ】


キムチには、トウガラシやニンニク、ニラなど体を温める食材が多く含まれています。体を温める発酵食品のひとつですよね。うまみが強いので、お味噌のようにバラエティ豊かにさまざまな食材と合わせて食べることができます。体を温める『気』を補う食材です。

運動習慣と共に高タンパク、低脂質なゆで玉子キムチを使って、冷えやすく太りやすい体質を少しずつ改善していきましょう。ただ、ダイエットの場合には目標を高く設定しすぎるとモチベーションが維持しづらく、途中で離脱してしまう可能性が高まるので、無理のない範囲で行いましょうね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

Information


大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

©milanvirijevic/Gettyimages©Luis Alvarez/Gettyimages©Inside Creative House/Gettyimages

文・大久保愛

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?