最近ヒドい疲れ目対策! 眼精疲労や頭痛など「頭周辺の不調を改善する」簡単な方法 #152

パソコンやスマホなどで、現代人は目を酷使しがち。加えて今は花粉の時期でもあるので、眼精疲労や乾燥など目の不調を抱えている人は多いでしょう。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、疲れ目対策を教えてくれます!

最近、目が疲れていませんか?


【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 152

今週の前半は、上着のいらないような温かい日が続いたエリアが多かったようですが、週末は低気圧が周期的に通過することで広い範囲で雨が降るようです。気圧の変化、気温の変化が大きくなるため、自律神経の乱れが気になる一週間となるでしょう。

ただ、ここ最近つづく陽気の影響で、ソメイヨシノの蕾は成長し、開花の便りも日に日に増えていくことは嬉しいことですよね。ですが、一方で花粉の飛散量も増えていくことだと思います。また、まん延防止等重点措置も来週には約2か月半ぶりに全地域で解除となります。

気候の変化、世の中の変化、そして年度末であることによる個々の変化などたくさんの変化がある今。眼精疲労、頭痛、めまい、耳鳴りなど頭の周辺に起こる不調を感じることはないでしょうか。特に、3月、4月と書類やパソコンを眺める作業が増える時期でもあるので、今週は疲れ目対策のための食薬習慣を紹介したいと思います。

今週は、疲れ目対策の食薬習慣


コロナ渦になり、ここ数年動画やゲーム、ネットサーフィンなどでパソコンや携帯の画面を見て過ごす時間が増ええ、さらに、花粉の影響で目、鼻、口などの粘膜が乾燥したり、充血しがちになっている人も多いと思います。ということで、最近目の疲れや乾燥を感じている人は増加傾向だと思います。

ただ、もともと現代の私たちのほとんどが、慢性的に目を酷使することが多く、目から派生する首や肩の凝り、頭痛、めまいなどの不調を感じやすい状況でもあります。漢方でも、春に目が疲れたり、乾燥したり、乾きやすくなると考え、これを『肝陽上亢』といいます。

そこで、今回は、『肝陰』を養い、『清熱』し『肝気』を巡らせることのできる食薬で対処していきます。今週食べるとよい食材・メニューは、【セロリとパセリとタコのマリネ】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:セロリとパセリとタコのマリネ】


作り方は、ビニール袋にキッチンバサミでカットしたセロリの葉、パセリ、ミニトマト、一口大のタコを入れます。そこに、オリーブオイル、レモン汁、塩、こしょうをして、軽くもみなじませたら完成です。

【パセリ】


パセリには、目の疲れをとる『肝陰』を補うルテイン、鉄、カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれています。また、抗酸化作用、炎症を抑える働きのあるβカロテン、ビタミンCも豊富です。さらに、ピネン、アピオールなどの香り成分は『肝気』の巡りの改善にも役立ちます。目がしょぼしょぼしているときには、取り入れたい野菜です。添え物として、飾りのように扱われ残されることの多い野菜ですが、栄養は満点です。パセリを主役に楽しみましょう。

【セロリ】


パセリ同様に香り高く『肝気』を巡らせ、『清熱』に働く野菜の一つ。アピイン、セネリン、ピラジンをはじめとして約40種類もの香り成分が含まれている特徴があり、ストレスの軽減、抗酸化、抗炎症などにも役立ちます。また、セロリの茎よりも葉の方に血流を促すピラジンが豊富に含まれるため、頭周辺の不調には、葉をチョイスしてみましょう。

春は目まぐるしい変化が、外界にも体にも起こります。不都合なことが起きた時には、その都度対処することで、新生活を楽しくできるようにしたいですね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

Information


大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

©bymuratdeniz/Gettyimages©Image Source/Gettyimages©Betsie Van Der Meer/Gettyimages

文・大久保愛

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