こめかみを押して痛いのは疲れ目サイン! 「目の疲労を取る」意外な方法 #156

カラダを休めていても、スマホやテレビなどを見ていれば、目は休息できていません。現代人は目を酷使している人が多いよう。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、疲れ目、ドライアイの簡単対策を教えてくれます!

目を酷使していませんか?


【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 156

体調崩していませんか? 夏のような暖かい日が数日続いたかと思うと再び寒い日が続き、カラダも混乱してしまいそうです。気温差や気圧の差が大きくなるときには、少し生活のペースを落としてのんびりと過ごすことを意識してみましょうね。

ただ、どんなにのんびりしていたとしても現代の私たちは、隙さえあれば動画をみたり、ゲームをしたり、ネットニュースをみたり、SNSをチェックしたりと目が休まることは、非常に少なくなっています。寝る直前まで目を酷使している人も多いのではないでしょうか。休息をとるときには、目を休ませることも忘れないようにしましょうね。

ということで、今週は新年度が始まり、調べ物が増えたり、ストレス発散でオンラインで何かをしたり…と目を酷使している人のための食薬習慣を紹介します。

今週は、疲れ目・ドライアイ対策の食薬習慣


突然ですが、こめかみを指で強めにゴリゴリとマッサージしてみてください。痛かったり、頭皮が硬くなっていたりしていませんか? ここには側頭筋という筋肉がありますが、目を酷使していたり、あごの筋肉ともつながっているため、ストレスから顎に力が入ったりする人も凝りがちです。

眼精疲労を感じながら、神経をとがらせた毎日を過ごしている人は、時間が空いているときにネットサーフィンをするのではなく耳の上の部分、こめかみの部分を指でマッサージするようにしてみてはいかがでしょうか。

そして、漢方でも今の時期、目の疲れを感じやすい『肝血虚』になりやすいとされています。また、画面に集中し、瞬きの回数が減少したり、夜更かしをしたり、ストレスがあったりすると涙の量が減ってしまうことがあります。そのため、漢方では『気陰』を補うと良いとされています。

そこで、今週は疲れ目・ドライアイの対策として『肝血』と『気陰』を補う食薬で対処していきます。今週食べるとよい食材・メニューは、【ニンジンとエビのアヒージョ】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ニンジンとエビのアヒージョ】


作り方は、みじん切りのニンニクを炒め、食べやすい大きさに切ったニンジンと、ニンジンが浸るくらいのオリーブオイルをフライパンに入れ加熱します。火が通ったら、エビ、マッシュルーム、塩、鷹の爪などお好みの素材をプラスして10分程度煮込んだら完成。

【ニンジン】


目の粘膜を保護するβカロテンを豊富に含むことで有名です。『気陰』を補い、ドライアイや疲れ目の対策に役立ちます。また、皮に栄養素が多いため、皮は剥かずに調理するのがおすすめ。油と調理することで、脂溶性ビタミンであるβカロテンの吸収を高めてくれます。

【エビ】


タンパク質、ビタミンB群、ミネラルが豊富です。さらに、疲労の解消に役立つタウリン、抗酸化作用が高く目の疲労の解消に役立つ赤い色素アスタキサンチン、睡眠の質を上げてくれるグリシンなども含んでいます。『肝血』を補う食材です。さらに、エビの殻には、動物性の食物繊維であるキトサンやキチンなどを含むため腸内環境を整えるためにも役立ちます。

GWまで、あと少しです。ラストスパートのように気を張って一生懸命生活するのではなく、ココロとカラダを休ませることも効率よい生活には必要なことなので、自分に優しく過ごしましょうね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

Information


大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

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文・大久保愛

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