朝から疲れてるのは不眠のサイン! 「ぐっすり眠れる」簡単な方法 #158

中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、睡眠時間は取れていても睡眠の質が悪いといつまでも疲労が取れず、しまいには自律神経が乱れてさらに不眠となる悪循環に陥る可能性があるそう。そこで、愛先生が快眠できる簡単な方法を教えてくれます!

最近、ぐっすり眠れていますか?


【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 158

朝起きて、布団から出るときに「あぁ、疲れた」と思ってしまう日はないでしょうか。これから一日動かなければならないのに、何か重いものを背負っているような重圧を感じてしまう朝はつらいですよね。このような状況は、睡眠の質が低下しているときに起こります。入眠後、およそ90分くらいの間に深い睡眠状態になりますが、このとき成長ホルモンの分泌が一日の中でもっとも増え、疲労感をリセットしてくれます。

ですが、睡眠の質が悪い人の場合には、成長ホルモンの分泌が十分ではなく、疲労感が残った状態で目覚めてしまうのです。そして、疲れた状態で一日活動し、ストレス耐性も低下し、自律神経は乱れ、さらに睡眠の質は低下してしまうような悪循環に陥ってしまうこともあります。そこで、今週は睡眠の質を上げたい人のための食薬習慣を紹介します。

今週は、睡眠の質を上げたい時の食薬習慣


朝は重だるく、日中は眠気が強いのに、夜になると目が冴えていくことはないでしょうか。そして、一日の終わりにはストレス解消に携帯で動画を見たり、ネットサーフィンをしたり、ゲームをしたりと頭を刺激してしまったり、寝つきが悪い日には寝酒が習慣になってしまったりということはないでしょうか。これでは、睡眠の質を上げていくことは難しくなってしまいます。

では、どのように対策していくかというと、体の中から整えていきます。漢方では、『血』が不足しているときに睡眠の質が低下すると考えられています。そして、睡眠が十分ではないと『気』が不足していきます。そこで、元気の基本となる『気血』を補うことをしていきます。今週食べるとよい食材・メニューは、【サーモンのソテー レモン添え】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:サーモンのソテー レモン添え】


作り方は、ニンニクをバターで炒めて、サーモンをソテーし、醤油とブラックペッパーで味を整え、レモン汁をギュッと絞ったら完成です。アスパラガスやシメジ、玉ねぎなどを一緒炒めて添えてもいいですね。

【サーモン】


タンパク質、吸収率の高いヘム鉄などのミネラル、ビタミンB群を含むため『気血』を補う働きが期待できます。また、脳の働きをスマートにしてくれるEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸や免疫の強化にも役立つビタミンD、アンチエイジングに役立つアスタキサンチンなども豊富に含まれているスーパーフードのようなお魚です。寝不足続きでお肌の調子が悪いときにもおすすめです。

【レモン】


酸っぱい成分疲労回復に役立つクエン酸や抗酸化作用の高いビタミンCを豊富に含みます。クエン酸やビタミンCは鉄の吸収を促すため『補血』のサポートとして役立ちます。また、レモンの香り成分は『肝気』の巡りを促してくれます。

夜になると目が冴えてしまって、寝つきが悪かったり、睡眠の質が低下してしまい疲れが取れない人は、ぜひサーモンを焼いてみてくださいね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

Information


大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

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文・大久保愛

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