まさか彼に妻がいたなんて…! 女性が騙されやすい「既婚男性の口説き方」

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、マッチングアプリで知り合った彼と良い仲になった28歳女性。だが、彼は既婚者だったと発覚し…。三松先生が、相手の男性が既婚者かどうか、見分けるポイントを教えてくれます!

ほのか(28歳)指輪レスで気づかなかった! さわやか彼氏は妻持ちマチアプ登録者


【レスなひとびと】vol. 156

「いや、めっちゃ気ィ合うと思わない? はじめて会った気がしないんだけど」

初デートの帰り道、颯に言われてうれしかった。ほのかも、同じように思っていたから。

マチアプで出会った颯。話してみると、笑いのツボも、食べものの趣味もぴったり。恋愛話も仕事話もはずんだ。好意を持っているもの同士の「仲良くなりたい」という気持ちも相まって、3時間の居酒屋デートはあっというま。

夜風が心地よくほのかのおでこを撫で、これからはじまるであろう颯との恋に、胸が高鳴る。トクトクトク。長くてすべっとした颯の指が、ほのかの指に絡んでくる。人気のない道に差し掛かった時、腕を引かれてキス。

悪くないキスの味。

「ほのかのこと、好きになっちゃった」

言ったあと、照れて笑う笑顔がかわいくて、キュンする。ちょっと慣れてない感じもまたイイ。ああ、今日がこんなにステキな夜になるなんて! 電車に乗って即、女友達にLINE。

「今日の人、超よかった! ひとつ年下で、有名私大を出て、大企業で働いて、そのあと起業してる人なんだけど。全然威張ってる感じとかなくて、笑顔がかわいくて。話も合うし、いいとこだらけ。さっき好きって言われちゃった!」

「えーまじ! ほのか大勝利じゃん! 結婚できたら、流行りのIT社長の妻だね」

「ふふ〜」 

人生、転機ってあるものだなあ。お顔磨きに、自分磨き、がんばってきてよかった。すごいぞ。私。翌日の夜、颯からLINEが来た。

「ねえ、ほのか。23時くらいから電話できる?」

「んー。なになに?」

絶対、告白だ。にやついて電話を待ち、話を聞く。

「言いづらいんだけど、おれ、会社立ち上げたばっかりって話したじゃん。社員もいて、今すごく大事な時期なんだ。だから、恋愛とかしてる場合じゃないと思う。ほのかは、おれじゃないほうが絶対いい」

「え?」

「正直、『女の子とメシ行って息抜きしたいな』くらいの気持ちでマッチングアプリ始めて。初回でこんなに好きになる子に会うなんて、自分でも驚いてる」

「え、え、じゃあさ。会える時いつでもいいから、ごはんだけでもいいから、これからも気軽に会おうよ」

思わず、強がってしまう。

「おれはうれしいけど…。ほのか、いいの? 30歳までに結婚したいって言ってたじゃん」

「うん、いいの」

いいの、と答えたほのかだけど、思っていた。会っているうちに、今より好きになってくれるはず。そうしたら、きっと付き合うことになる。陥落させてみせる。

しかし、甘かった。女友達からのメール。

「ねえ、颯くんとFacebookつながってみたらさ、奥さんいるっぽい。大学とか企業とかはほんとっぽいけど」

うぐ?

さわやかでかわいい笑顔と、結婚指輪レスにだまされてた? 「おれじゃないほうが絶対いい」って、そーゆーことなのか。

【三松さんからのコメント】

聞きます、聞きます! 多方面からマチアプあるあるのお話、聞いてます。マッチングアプリに出没する既婚者は星の数。本当、厄介ですよね。ちょっと年上で、遊び慣れているヤンチャ系なら警戒もするけど。かわいい笑顔の年下男子が、まさか結婚してるなんて、思いもしませんよね。

2年以内の結婚を目指しているのであれば、時間は有限。既婚者かどうか、見分けるポイントは、この話のなかにもありそう。

まず、ひとつめ。いい感じで両思いなのであれば、ホテルや、家に誘ってくる可能性大。そうしない理由として「実家暮らしだからなあ。一人暮らしだったら、絶対誘ってたわ」などと言っていませんでしたか? 経済的に自立している男性が、実家暮らし。なにか事情があると考えてよいでしょう。

ふたつめは、電話のタイミング。時間を指定しないと話せないのは、家に人がいるから。もちろん、相手の予定への配慮とも考えられますが、電話がいつも外からだった場合には、ちょっと怪しい。

とは言え、マッチした相手を疑ってばかりもNGですよ。デートを楽しみながら「このひと嘘つきじゃないかな」とじっくり見つめる観察眼を持つこと。マッチングアプリに登録する既婚者はバチが当たります。妻バレで修羅場になった相談をわたくしは、よーく受けています。

「指輪レスに気をつけて。最近は妻に“僕、指輪あるとPC操作気になるからはずしておくね。でも心にはばっちり指輪はめてるからね。アイシテルヨ”ってなこと言ってる登録男もいるのさ」

三松 真由美 恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。

?Tim Robberts/Gettyimages

文・三松真由美

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