友達や後輩の成功にモヤモヤ…心理カウンセラー直伝、“嫉妬”との上手な付き合い方

マイナスの意味で使われることが多い「嫉妬」。しかし、その根本にあるうらやましいという気持ちは、自分を変えるきっかけにもなるんです! そこで嫉妬とのうまい付き合い方を解説。さらに、嫉妬を引き起こすあるあるケースをピックアップし、その解決策を指南します。

嫉妬はうらやましさ+ネガティブ感情でできている。


様々なことに嫉妬を抱き、みじめな気持ちになったり、凹むことはよくあること。この苦しさから解放されたいと思う人もいるかもしれないが、「嫉妬は自分の魅力に気づくためのサイン」だと、心理カウンセラーの根本裕幸さんは語る。

「嫉妬は、うらやましいという純粋な気持ちに、劣等感や無価値感、競争心など様々なネガティブな感情が入り込むことで生まれます。ネガティブな感情は否定したくなりますが、そうではなくてそこにあるものとしてそのまま受け入れることが大切。それらの感情を受容できると、自己肯定感が高まります。すると嫉妬という感情が芽生えても、そこから“可能性の種”だけを抽出して手放すことができるので苦しむことがなくなります」

嫉妬は、自分が興味・関心のあるものや、手に入れたいと思っているものだけに感じるそう。

「そしてそれを手に入れられる力を自分も持っているから嫉妬してしまうのです。それが可能性の種です。ネガティブな感情を受容しつつ、自分が何に嫉妬しているかを知れば、本当に望んでいることがわかるようになり、自分を高める材料にうまく使うことができるんです」

嫉妬を利用して、なりたい自分に近づき、幸せを引き寄せて。

あなたを悩ます“あるある嫉妬”の正体&処方箋


あるある嫉妬1:友達の幸せを素直に選べない…


処方箋:嫉妬している自分を認めて、思い切って本音をぶつけてみて。友達は対等な関係から始まることが多いので、幸せな結婚生活を送っている、バリバリ仕事してかなり稼いでいるなど、相手の変化に対して嫉妬しやすい。「友達の幸せを素直に喜べないのは当然のこと。嫉妬するのはそれだけ相手に親近感を持っていて、本当は喜んであげたいという気持ちがある証拠です。だからその嫉妬心を頑張るエネルギーに変えて、婚活したり、キャリアアップを狙って今以上にまい進してみてはいかがでしょうか」

具体的な解決策嫉妬している自分を認めて、その友達にも「おめでとう。でもいいな、嫉妬しちゃう」と本音をぶつけてみては。何でも言い合えるようになれば、より良い関係が築けるようになるだけでなく、自分のモチベーションも上がり、さらに前に進める。

あるある嫉妬2:自分よりも目をかけられる後輩に嫉妬してしまう…


処方箋:長期的なライフプランを立ててみましょう。上司や取引先の人に気に入られたり、チヤホヤされている後輩に嫉妬! 「自分と後輩に対するちょっとした態度の違いなど、職場にいる時間が長いからこそ、些細なことに嫉妬心を抱きやすい。後輩だけでなく、同僚や同性の先輩も対象になります。身近だから目につきやすいけれど、あなたが本当に目指しているのはそのチヤホヤされるポジションですか? そのポジションより大事にしたい夢やビジョンは何か、いま一度考えてみて」

具体的な解決策長期的な視野を持ち、3、5、10年後に自分はどうなっていたいのか、キャリアプランを練ってみて。10年後もその会社にいたいか、今後のライフイベントなどを書き出そう。そうすれば一つ一つの出来事に振り回されずに、目標に向かって進める。

あるある嫉妬3:相手の性格や仕事に嫉妬しています…


“vs”から“with”に意識を切り替えよう。近年、パートナーをライバル視することから生まれる嫉妬に悩む人も増えているそう。「かつては浮気していないかなど相手の周りにいる人に嫉妬したものですが、最近は愛すべきその人自身に嫉妬する人が多くいます。たとえば自分も仕事を頑張っているのに相手ばかり評価され、出世していくのが許せない、自分は人見知りだけど相手はコミュ力が高くて友達もたくさんいるなど、仕事や性格的なものに嫉妬する傾向が強まっています」

処方箋:具体的な解決策ライバル視する必要は一切なし。「悲しさは半分、喜びは2倍」といわれるように、相手の恩恵も自分の恩恵も二人のもの。1対1の対立構造を持たず、自分にないものを相手が持っている最強の2人組として胸を張ればいい。

あるある嫉妬4:キラキラ投稿を見るのがやめられない…


処方箋:習慣から目的へ。“捨てアカ”を作るのもアリ。SNSにアップされる友達や知り合いのキラキラ投稿に劣等感。しかしついつい見てしまい、「いいね!」を連発! 「SNSは嫉妬の温床です。少し暇があるとスマホを触り、無意識的にSNSを立ち上げるのがクセになっている人は注意。SNSを何気なく見るのはやめて、お店や服を探す時だけ開くなど、目的意識を持って付き合うことが大切。違和感を覚える投稿は、ブロックしたり、フォローを外すことも、自分を守るために必要です」

具体的な解決策溜め込むのもよくないので、Twitterで鍵付きの捨てアカを作り、その中で言いたいことを遠慮せずにつぶやくと、心がスッキリします。日記でもいいが、リアルタイムに投稿できるSNSの方がよりオススメ。他人の投稿も気にならなくなるかも?

根本裕幸さん 心理カウンセラー。「ライフワークとパートナーシップ」を中心に、わかりやすさと、軽妙な語り口、ユニークな視点の分析力が評判。著書に『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』(学研プラス)など。

※『anan』2022年7月6日号より。イラスト・マエダハルナ 取材、文・鈴木恵美

(by anan編集部)

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