あなたはどっちを選ぶ? 「尽くしてくれる男性」と「異性として惹かれる男性」 #253

銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、二股中の22歳女性。罪悪感を覚えながらもひとりに決められない彼女に、佑雪さんのお答えは?

お悩み:「2人とも好きだから傷つけたくない!」


【クラブ佑雪】vol. 253

私は今、二股をしてしまっていて、罪悪感で胸がいっぱいです。去年の9月頃から、3歳年上の社会人Aと付き合い始めました。彼は恋愛経験があまりなく、付き合い始めに夜の公園で性欲を爆発されたことがあって、それに関してはまだ許していません。しかし、私の病気について、病院に連れて行ってくれたり高いマッサージ店に連れて行ってくれたり、治すためにすごく頑張ってくれます。それに誕生日でもない日なのにプレゼントをたくさんくれたり、とにかく尽くしてくれるタイプです。そこまで好みのタイプなわけではなく、異性として好きというよりは、面倒見のいいお兄ちゃんのような存在です。しかし、彼は友だちのような関係では物足りないと言っています。今年の2月、試験監督の短期のアルバイトで出会った同い年のBと、なぜか話が弾み、1日中おしゃべりをしていました。毎日必ず夢を見て覚えていること、1年浪人したこと、兄がニートなこと、共通点が多かったからです。話していたのは1日だけなのに、なぜかお互いにすごい惹かれ合ってしまいました。そして、またバイトで会ったときに連絡先を交換し、遊びに出かける関係になりました。彼には、彼氏がいることは話せませんでした。Bの、背が高くカッコいいのに理系だから女慣れしていないところ、誠実でお茶目なところに、異性としてとても惹かれました。そして、2回目のデートのときに、Bから告白されました。本能的に好きだったので、本当は駄目なのに思わずOKしてしまいました。Aは男性として好きではないけれど、自分の病気のことまでお金をかけてくれたりすごく尽くしてくれる安心感があり、懐が深くて、メンヘラな自分の素を出すことができます。Bは異性としてとても魅力的だし、私が初めての彼女で、傷つけたくない気持ちがあります。AにもBにも「ほかの人にも告白されている」とやんわり伝えていて、Bは「私になら浮気されてもいい」と言ってくれています。さらにBはひとり暮らしなので、私を家に呼ぶことを楽しみにして、本格的な模様替えまでしてくれたり、HPVの検査までしてくれたり、元々進学する予定だった地方の大学院に行くと私と遠距離になるからと、近場の大学院を受験すると言ってくれたりしています。優柔不断で2人とも好きで傷つけたくないからこそ、こんな最低なことをしてしまっています。このままではいけないから、どちから一方にするべきだと自覚しています。

(yurie 22歳未婚 大学4年生)

「どちらを選ぶかは、どちらの人生を選ぶかということ」


切ないな〜。第1彼氏のAさんはご相談者さまに惚れられていないってわかってるから、尽くすしかないんでしょうね。実際、Aさんが尽くすのをやめたら、つまり、Aさんが無理したりせずに「夜の公園で性欲を爆発」させるような自分をさらけ出しちゃったら、ご相談者さまは彼と一緒にいないでしょ? そういう関係は難しいよな〜。「友だちのような関係では物足りない」っていうのが本音だからな〜。で、そこに深い闇というか、Aさんのドロドロした欲望を感じて怯えてしまうのは、わたくしだけでしょうか?

そういうとこから言うと、お相手に嘘をついているのはご相談者さまだけじゃなくて、Aさんもじゃないかな? Aさんは本音はちょいちょい漏らしながらも、本当の自分を全開にしていないわけだし。違ってたらゴメンだけど、不穏な空気をすごく感じちゃうんですよね。根はそこまでいい人じゃないんじゃないかっていう気がしちゃう。ごめんなさい。

で、B君。「『私になら浮気されてもいい』と言ってくれています」っていうのは、自分の方が男性として惚れられてるって、それこそ本能でわかっているんでしょうね。だから言える。本当の本当の本音では、もし、実際に浮気されたら、全然よくないと思いますよ?

こういうお悩みを拝見すると、複雑な気持ちになりますよね。自分が弱くて「助けて!」オーラを発していると、「助けてあげるよ」ってことでしか勝負ができない、自分に自信が持てない人を引き寄せることができて、お互いに候補者がいなければ、そこでカップルが成立する。でもね。付き合って、彼氏彼女という肩書きを名乗れはするかもしれませんが、恋じゃないですよね? そこが苦しい。いわゆる依存の関係なわけです。で、そこに依存じゃない、キラキラした“恋”(たとえ、暫定政権であったとしても)が投げ込まれたら、もう勝てっこないでしょ? 恋というジャンルにおいては。

そう。今回のご相談って、依存をとるか、恋をとるかのお悩みなんですよね。もう、生き方そのものの問題なわけです。ご相談者さまは学生ということで、おそらく今はまだ自立してなくて、生活丸ごと面倒見てもらって、病んでいるという状態なのでしょう。それを卒業後も続けられるのか、どうか。そこにどちらの男性、どちらの人生を選ぶかどうか、判断する手がかりがあると思います。逆に申し上げれば、どちらの男性を選ぶかで、その後のご相談者さまの人生も決まるような。

病気だから全面的に支えてね、っていう生き方を選ぶのか。病気だけど私、頑張るからちょっとだけ支えてくれると嬉しいなっていう生き方を選ぶのか。文言を拝見するとA君はこれだけのことをしてくれる、B君はこれだけのことをしてくれる、っていう、お相手がどれだけ“してくれるか”にしか焦点があたってませんが、ご相談者さまはA君、B君に何を“してあげられる”のでしょうか? そういう視点がないと、どっちにしても続かないよな〜と思ってしまうのですが、いかがでしょうか? 病気とか罪悪感とか、関係なく、考えてみることをおすすめしたいですね。

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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。

?Igor Ustynskyy/Gettyimages

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子

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