慢性的な肌の乾燥、痒みは体のSOSかも! 「手荒れ、肌荒れを防ぐ」簡単な方法 #178

秋の訪れは、乾燥する季節の到来とも言えます。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、潤う体質に導く、簡単にできる乾燥対策を教えてくれます!

そろそろ、乾燥による手荒れの季節です!


【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 178

待ちに待った連休がスタート。遠出する人も多いのではないでしょうか。お出かけ前になると、なぜなのか家の中の片づけをしっかりとしたい気分になりますよね。念入りに洗い物や雑巾がけ、書類の整理などをしていると手先の乾燥やひび割れ、手湿疹など手荒れが悪化してしまってはいないでしょうか。

水仕事が増えたり、温かいお湯を使う機会が増えたりすると手荒れは悪化してしまいます。手先が荒れていると、痛かったり、シャンプーがしみたり、見た目が気になったり、かゆくなったり、ストッキングが手に引っかかるようになったりと迷惑なことが多発します。とくにこれから気温と湿度が下がるにつれて、ハンドクリームが手放せなくなる人も増えていくことだと思います。そこで今週は、一足早く手荒れ対策になる食薬習慣を紹介していきます。

今週は、手荒れ対策の食薬習慣


女性にとってこれから寒いシーズン、長期的に気になってしまうことの一つとして、手先のひび割れや湿疹、乾燥などがあるのではないでしょうか。家事をしていてよく使う手先はもちろんのこと、人によっては顔や腕、スネ、かかとなど全身的に気になる部分が出てくる人も多いかもしれませんね。

漢方では、秋は全身的な乾燥を招く『燥邪』の影響を受けやすいと言われています。そんな時に、ターンオーバーを整える『気』や潤いをもたらす『陰』が不足していると秋の『燥邪』の影響を強く受けてしまいます。

そこで、ターンオーバーを促し『気』を補うタンパク質、ビタミンB2、ビタミンB6、亜鉛を含む食材や体を潤し『陰』を補うビタミンAや良質な脂質、抗酸化物質などを含む食材をとりいれることが大切です。そこで、今週食べるとよい食材・メニューは、【アボカドとツナの和風サラダ】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:アボカドとツナの和風サラダ】


作り方は、一口大にカットしたアボカドにツナとポン酢、オリーブオイルをあえて、刻んだ海苔や鰹節をのせて完成です。ポン酢ではなく、味噌で味付けしてもOK。

【アボカド】


アボカドには、ビタミンAや抗酸化物質、ビタミンD、ビタミンB群、亜鉛、鉄などのミネラル、良質な脂質も豊富に含まれているため『気・陰』を補うことのできる食材といえます。

【ツナ】


タンパク質やビタミンB群、オメガ3脂肪酸など『気』を補う栄養素が豊富に含まれています。常備しておくと、うま味が強く栄養価も高いため忙しい時の1品が簡単で美容に役立つメニューになりますよ。

肌トラブルが慢性的に起きているときには、体の内側に問題があるパターンが多いです。乾燥、かゆみ、湿疹、ひび割れ、腫れなどに対して対処療法をしてもすぐにぶり返してしまう場合には、一度体の中からの対策を検討してみることが大切です。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化と様々なものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

Information


大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

©hisa nishiya/Gettyimages©Dougal Waters/Gettyimages©Johner Images/Gettyimages

文・大久保愛

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?