大人なら覚えておきたい! 気持ちが伝わる「感謝」&「謝罪」のフレーズ10選

日常のあらゆる場面で使うからこそ、気持ちをきちんとのせて伝えたい「感謝」と「謝罪」の言葉。“いつものフレーズ”をより伝わるものへブラッシュアップしてみませんか?

伝わる語彙のカギは、感性。服を選ぶように言葉を選んで。


「ファッションを楽しむ感覚で言葉を楽しむのが、今の時代の語彙力を高めるコツ」と、コミュニケーション講師の吉井奈々さん。

「言葉を服と捉えてみてください。スーツは畏まった言葉、とっておきのドレスは華やかな言葉、普段着はカジュアルな言葉…。TPOに合わせて服を選ぶように言葉を選ぶ、と考えるとイメージしやすいと思います。選ぶ時のポイントは、あなたが使ってみたい言葉かどうか。クローゼットに好きな服を並べていくような感覚で、自分自身がワクワクするような語彙を増やしてみましょう。大切なのは、あくまで自分の感性で選ぶこと。そうでないと、言葉に振り回され、言葉に“着られて”しまいます」

特に伝える頻度の高い「感謝」と「謝罪」は、言葉に“着られる”ことなく、気持ちを伝えたいもの。

「感謝と謝罪こそ、相手に心を傾けた時に自らが発したいと思う言葉を選ぶといいですね。“使ってみたいな”と思って選んだ言葉には、自然と気持ちがのるものです」

「ありがとう」「ごめんなさい」が最大限に伝わる3か条


1、感謝はあえての等身大も。思ったままの言葉が響く!


「大人として、よりコンパクトに美しい言葉を渡そうとするところがあると思いますが、感謝を伝えたい時は等身大の言葉の方がより響くこともあります。例えば“感謝の気持ちでいっぱい”なのだったら、それをそのまま伝えてもOK。『いつもお気遣いくださり、感謝の気持ちでいっぱいです』など、感謝という誰が受け取っても嬉しい感情だからこそ、しっかりとした言葉選びの中でときおり生っぽい等身大の言葉を織りまぜるといいですね」

2、伝わる「ごめんなさい」は“入り”と“締め”が肝心。


「最初と最後に選んだ言葉が、相手の印象に残ります。なので、まず最初にストレートなお詫びの言葉を伝えること。そして、最後に謝罪を受け入れてもらった感謝なり、改善する意志なりを伝えて、ポジティブに締めることがポイントです。状況説明や言い訳を入れる場合は、その“入り”と“締め”の間に入れましょう。そうすることで、最初と最後の言葉ほど印象に残らず、お互いにとって、気持ちの良い『ごめんなさい』になりますよ」

3、表情、声、態度が謝罪の言葉をより生かす。


「コミュニケーション講師として、いろんな方々と接して感じるのは、最近、対面での謝罪下手が増えているなということ。怒られ慣れていない上に、コロナ禍が続く中、対面で謝罪する機会も減っているからではと思っています。謝罪は感謝以上に、ノンバーバルな要素も必要。適切な言葉を選んでも、伝え方がぞんざいであれば、せっかくの言葉が台無しですよね。表情、声、態度、全身で謝る、ということをまずは心がけましょう」

感謝の言葉


「おかげさまで、うまくいきました」「おかげさま」は“あなたの力に助けられました”という謙虚な姿勢と協調性を示す言葉。「おかげで」とすれば、友人間でも使えるカジュアルな印象に。助けてもらったり、お世話になったりした時に使ってみよう。

「お心遣い、痛み入ります」お世話になった感謝を目上の相手に伝えるのに、さらに丁寧な言葉を使いたい時におすすめ。「痛み入ります」は相手の手厚い配慮や親切に対して、深く感じ入り、恐縮するというニュアンスがある。

「お力添えをありがとうございました」お力添えの「力」は相手の力のこと。「力を貸していただき、ありがとうございました」を、よりフォーマルな装いにすると「お力添え」という表現に。対面だけでなく、メールや一筆箋でも使いやすい言葉。

「感謝に堪えません」「堪えません」は、“湧き上がる感情を抑えきれない”“自然と感謝の気持ちが溢れ出る”という意味合いが。長くお世話になった人に、感謝の気持ちが大きいことを伝える際にぴったり。メールやお礼状にも。

「さんの存在が励みになっています」「いつも良くしてくれてありがとう」をドレスアップ。「励み」と表現することで、自分にとっての力の源であることがより伝わる。「さん」と名前を入れることで、“他でもないあなた”感を加えられるとベスト。

謝罪の言葉


「お叱りはごもっともです」相手が持っている怒りの感情を受け止めて、その気持ちに寄り添う言葉。“謝罪をしなければならない状況を理解し、真摯に受け止めている”ということも相手に伝わる。言い訳や弁明をする前に使おう。

「重ね重ね、お詫び申し上げます」繰り返し謝罪をしたいほど、深く謝りたい時に。「重ねてお詫びいたします」でもOK。謝罪の表現としてはやや重めなので、“謝りすぎて、逆に相手に気を遣わせる”ことにならないよう、状況に応じて使うこと。

「失念しており、申し訳ございません」“うっかり忘れてしまった”ということを丁寧に伝える時の必須フレーズ。「忘れていました」は、カジュアルな雰囲気があり、特に職場などのビジネスシーンでは相手を軽視する印象を与えてしまうので注意して。

「心ならずも約束を守れず、大変失礼いたしました」「心ならずも」は自分の意志ではなく、“やむを得ず”“本意ではない”という意味で使う。日常で使うには少し硬い印象がある言葉だけれど、フォーマルな場でさりげなく使えると素敵な印象に。

「ご指摘いただきありがとうございます。肝に銘じておきます」「肝に銘じる」は、“強く心に留め、決して忘れないようにする”という意味。「以後、気をつけます」で済ますよりも、さらに本気度が相手に伝わる。謝罪の“締め”として覚えておきたい。

吉井奈々さん コミュニケーション講師、一般社団法人JCMA代表理事。好評の近著『いつもの言葉があか抜けるオトナ女子のすてきな語彙力帳』(ダイヤモンド社)では、日々使えるちょっとしたひと言を紹介。

※『anan』2022年10月5日号より。イラスト・micca 取材、文・間野加菜代

(by anan編集部)

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