肌荒れは自律神経が疲れてる証拠かも! 「トラブルのない肌に導く」簡単なコツ #180

季節は夏から秋になり、気づけば2022年も残すところあと3か月…。やるべきことが多くなり、生活が乱れ、体調不良、そして肌荒れも目立つ、なんて悲惨な事態に陥りたくないですよね。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、即できる肌荒れ対策を教えてくれます!

忙しい日々、肌荒れしてませんか?


【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 180

すっかり過ごしやすい日々が続くようになりました。あんなに暑くて寝苦しかった夏も、終わってしまうと名残惜しく感じてしまいますよね。そして、季節は秋に移り変わり今年も残すところ3か月となりました。おそらく年末に向けてやらなければならないことがテンコ盛りになっていく人が増えていくことでしょう。

これから、2022年のラストスパートとなりますが、限られた時間の中、睡眠時間や食事の時間を削りながら、やるべきことに時間を使い、健康なカラダと健全な心の状態の維持が難しくなっていくかもしれません。そして、そんなときカラダに負荷がかかると表面化してくるのが肌トラブルです。

肌荒れが気になるときには、対処療法で治してしまうことも必要になるかもしれませんが、生活習慣の見直しを後押しするカラダからの合図であることを認識して、今よりちょっとカラダにプラスになることを取り入れることをおすすめします。ということで、今週は肌荒れの対策となる食薬習慣を紹介します。

今週は、肌荒れの対策となる食薬習慣


私たちのカラダはおよそ37兆個の細胞からできていますが、不調や老化を感じるときには必ずどこかの細胞の状態が悪くなることからスタートしています。そして、細胞数が最も多い最大の臓器といわれている皮膚にトラブルが起こり、可視化することができます。

漢方医学でも古くから、皮膚は内臓の鏡といわれていましたが、時間が足りない、食べるものが乱れる、ストレスが多い、気候の変化が大きいなどカラダに加わる負荷により、活性酸素が大量に発生したり、自律神経が乱れたり、体内時計が乱れたりすることで消化器系など内臓の不調が起き、肌トラブルを強く感じたりすることがあります。

これを漢方医学では『湿熱』が生じている状態と考え、胃腸の働きを助けたり、炎症を抑えたりする手段を検討します。そこで今週は、『脾胃』を整え、『清熱』し、『湿熱』を除去することで細胞から元気にして肌トラブルの対策となる食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは、【カブとセロリのサラダ】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:カブとセロリのサラダ】


まず、カブは葉ごと、できればカブの皮つきで使いましょう。セロリも葉の部分も一緒に使いましょう。作り方は、一口大にカブとセロリをカットしてビニール袋に入れ、お酢、オリーブオイル、塩、ブラックペッパーをお好みで入れて全体になじませたら完成。すりゴマや刻んだ大葉やミョウガ、おろし生姜などお好みでトッピングするのもおすすめ。

【カブ】


消化を助けるジアスターゼを含み『脾胃』をサポートします。とくに皮に多く含まれます。また、カブの葉には、抗酸化作用が高く、眼精疲労や粘膜を強くするために役立つβカロテンも多く含まれています。

【セロリ】


消化をサポートするキャベジンが『脾胃』をサポートし、『気』の巡りを改善しストレスを軽減するアピインやクマリン、フラボノイドやテルペノイドなど香り成分を含みます。抗酸化作用や鎮静作用、抗炎症作用などもあり『清熱』に働きます。

私たちは、普段どうしても頑張りすぎてしまうことが多いです。ですが、これからもずっといろんな仕事や楽しいことをし続けていくためにも、カラダと相談しながら行動していくことはとても大切です。ちょっとした不調は、カラダの負荷をカラダが気がついてほしくて一生懸命発しているものでもあります。

放置せずに自分のカラダに「どうしたのかな?」と相談してみてください。不調のたびに、どうして起きたことなのかを考えることが健康維持に役立ちます。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

Information


大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

©/Gettyimages©Westend61/Gettyimages

文・大久保愛

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