ホルモンバランスを食事で整えよう! 月経周期に合わせた“レスキューレシピ”

ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは「食べて整える、ホルモンバランス」。多くの女性が抱える、ホルモンバランスの乱れによる不調。それらと賢く付き合うために必要な栄養素&レシピをご紹介。

ホルモンバランスの乱れを食事で整えてPMSを軽減。


イライラ、倦怠感、むくみ、腹痛や頭痛、乳房の痛み、さらに便秘や肌荒れなど…。月経前に起きる不調(PMS)は、その人の体質や体調によって様々で、200以上もの症状があるといわれる。エストロゲンとプロゲステロン、この2つの女性ホルモンの変動によって月経やPMSはもたらされているので、日頃からホルモンバランスを整えることを意識すれば、辛い症状も軽減するはず、とインナービューティープランナーの木下あおいさん。

「ホルモンバランスが崩れる主な原因は、ストレスや睡眠不足、そして食生活の乱れです。なかでも自分の力で整えやすいのが、食事だと思います」

特に、重い症状で悩んでいる人の多くは栄養不足の可能性大。

「栄養不足は腸内環境の乱れを招き、自律神経を疲弊させ、ホルモンバランスが崩れる悪循環を生みます。パンだけの食事など、糖質過剰な食習慣の人は、代謝に役立つビタミン、ミネラルが圧倒的に足りません。また、腸内環境を整える食物繊維や発酵食品が不足気味の人も多いです」

一方、体の基礎となるタンパク質の摂取を意識する人は増えたけど、肉食派が多いのは気になる点。

「高タンパク高脂肪の肉は消化吸収に腸が疲れ、腸内環境悪化の原因に。魚には炎症を抑えてくれるEPAやDHAが含まれるので、月経痛の軽減に役立ちますし、植物性のタンパク質なら腸が喜ぶ食物繊維も摂れます」

そこで今回、月経周期ごとの体調に合わせた、レスキューレシピを考案してもらうことに。さらに、下記にまとめた積極的に摂取したい栄養素も、自分の状態に合わせて取り入れたい。

「イライラしたり、甘いものが欲しくなった時はガマンは禁物。ただ、腸内環境を乱しやすい砂糖を使ったものより、腸にいい甘酒や、かぼちゃなどの甘い野菜で満足感を得るといいですね。また、月経前に濃い味を求める人も増えますが、塩分はむくみの原因。出汁を増やして味の深みを増すなど工夫をして、症状の悪化を防ぎましょう」

忙しい人も、ホルモンバランスを整えるため、朝食だけは自炊に挑戦を。

「昼は外食、夜は疲れて自炊する力も残っていない、なんて声を聞きます。朝しっかり食べれば、咀嚼することで脳や腸が目覚めてパワーチャージされ、一日のリズムが生まれます。食事は自分をいたわる大切な時間。ベースの食事をきちんと摂った上で、足りない栄養素はサプリで補填を。美味しく、幸せな時間で心身を整えましょう」

生理周期に合わせて取り入れたい栄養素。


バランスよい食事を心がけた上で、生理周期ごとの体調に合わせて、積極的に摂ってほしい栄養素をリストアップ。

【生理前】むくみ防止&ストレスケアを意識


ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンA

プロゲステロンの分泌量が増え、むくみやすく、食欲が増して甘みを欲する時期。肌トラブルも多くなるので、ビタミンB1で糖質代謝、ビタミンB2で脂質代謝を促す。また、粘膜の強化に役立つビタミンAもおすすめ。

【生理中】眠気&貧血対策を最優先


鉄分、ビタミンC、タンパク質

活力ややる気が落ちる時期。体の基本のタンパク質をしっかり摂りベースアップ。経血で減少する鉄分は、子宮などの粘膜の強化にも必要なので意識して摂取。同時に、鉄分の吸収率を高めるビタミンCも忘れずに。

【生理後】力を蓄えるパワーチャージ期


タンパク質、アスタキサンチン、ビタミンA

エストロゲンの分泌量が増え、心身ともに活動的に。体づくりに適した時期なので、タンパク質を摂り、抗酸化力が高まるアスタキサンチンにも注目。ビタミンAで生理前、生理中に衰えた肌力を改善し、潤いアップ。

美味しく食べてホルモンバランスが整うレスキューレシピ。


各時期に取り入れたい栄養素をしっかりチャージできる、オススメの3つのレシピで不調ループを脱出!

【生理前】具だくさんかぼちゃスープ


かぼちゃの甘みに癒され、生姜で冷えを改善。

【材料/2人分】玉ねぎ…50g、ひらたけ…50g、マッシュルーム…4個、かぼちゃ…100g、ブロッコリー…4房、生姜…1かけ、豆乳…1カップ、水…1/2カップ、乾燥わかめ…2g、乾燥昆布…5g、白味噌…大さじ2、酒…大さじ2、塩…ひとつまみ、ココナッツオイル…小さじ2、ペッパー…適量、甘酒…適宜

【作り方】1、ひらたけをほぐし、玉ねぎとマッシュルームは薄切りに。かぼちゃ、ブロッコリーは一口サイズに切る。2、生姜をすりおろす。3、鍋に、酒、水大さじ1(分量外)と、1で切った野菜ときのこ類、すりおろした生姜を入れ、塩をふり、全体がしんなりするまで弱火で蒸し煮する。ブロッコリーは青々としたら取り出す。4、豆乳、水、乾燥昆布、乾燥わかめを入れ、沸騰直前まで弱火にかけたら、昆布を取り出す。5、白味噌を溶きながら加え、味を調える。6、器に入れ、ココナッツオイル、ペッパーをかける。甘みを足したい場合はお好みで甘酒を加えたら完成。

【生理中】スプーンで食べるサバ缶サラダ


鉄分、ビタミンが豊富に摂れる、主役級のサラダ。

【材料/2人分】サバ缶…1缶、小松菜…100g、ブロッコリースプラウト…50g、紫玉ねぎ…1/8個、にんじん…30g、乾燥ひじき…3g、A[塩麹…小さじ2、バルサミコ酢…大さじ1,1/2]

【作り方】1、小松菜、ブロッコリースプラウトを細かく切り、紫玉ねぎを粗みじん切り、にんじんをいちょう切りにする。2、乾燥ひじきを湯で戻す。3、ボウルにAを入れ混ぜ合わせ、1の材料、水気を切ったサバを入れ、全体を和える。

【生理後】鮭ときのこのみぞれソース


ダイエット中の人にも勧めたい、体をつくる一皿。

【材料/2人分】鮭切り身…2切れ、えのきたけ…100g、ネギ…1本、きくらげ…10g、にんじん…30g、大根…100g、酒…大さじ2、塩麹…大さじ1、A[醤油…小さじ2、酢…小さじ2]

【作り方】1、鮭の切り身に塩麹をまぶして1時間以上おく。2、えのきたけを3cm幅に切る。ネギは薄切りに、きくらげ、にんじんは千切りにする。3、鍋に酒を入れ、えのきたけ、きくらげ、にんじん、ネギ(トッピング用の青い部分以外)、鮭を入れる。4、全体に火が通るまで弱火で6~7分蒸し煮する。5、ボウルにすりおろした大根とAを入れ、混ぜ合わせてみぞれソースを作る。6、器に4をよそい、5のソースをかけ、ネギを散らす。

木下あおいさん インナービューティープランナー、管理栄養士。インナービューティーダイエット専門クッキングサロンを主宰し、美容と健康のプロを育成。

※『anan』2022年11月16日号より。写真・小川朋央 スタイリング協力・大谷優依 料理作製・木下あおい イラスト・二階堂ちはる 取材、文・板倉ミキコ

(by anan編集部)

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?