今はヤメて…! 長続きカップルに必要な「気遣い」とは

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、いきなりのアポなし行動をしまくる彼をもつ31歳のバリキャリ夏海。ひとりの時間を楽しんでいる時にもカレ訪問でイラっ。悩む彼女に、三松先生が、長く付き合える相手の見つけ方を教えます!

文:三松真由美 イラスト:犬養ヒロ

【レスなひとびと】vol. 47

夏海(31歳)彼氏のアポレス行動が多く、ストレスマックスに!


今夜は、大好きな枝豆を食べながら、お気に入りのクラフトビール「僕ビール、君ビール。」を呑み、Amazonプライムで泣ける映画を見てリフレッシュだ!

そんな最高なおひとりさまナイトを過ごすと決めて、朝からハードなスケジュールをこなした。夏海は、恵比寿の広告会社でバリバリと働く営業マン。ここ最近は大きな金額が動く案件を長期で抱え、ストレスフルな日々。今日やっとその案件が落ち着いたのだ。辛かった始発出勤とも、しばらくおさらば。

両手を空に突き上げ「イェーイ!」と叫ぶ。

自宅のドアを軽やかに開けた。ソファでしばらくまどろんだあと、ゆっくりと浴槽に浸かり半身浴を満喫。いざ、たっぷりの塩で茹でた枝豆を皿に盛り、僕ビールをプシュッと…。

その瞬間、彼氏の光留からライン。光留は会社の同期だ。

「終電逃した! 今日夏海んち泊まるわ」

はあ? また、終電逃したの? 光留は、急に泊まりにくることがムチャクチャ多い。

私だって、自分ひとりの時間が欲しいのに!

イライラする。終電を逃したと言われたら、さすがにタクシーで1万かけて、西新井の家まで帰れとは言えない。

数分後、現れた光留は、ベロベロに酔っている。

「夏海ちゃーん。アイシテルよんー」

酒くさい光留の舌が、夏海の舌に絡んでくる。ああっせっかくスペシャルケアで、全身をラベンダーの香りに整えたのに。振り解こうにも光留の力は強く、そのまま床でエッチ開始。両胸をギュッと揉まれたあとに、光留の舌が全身を舐めまわす。正常位、バックとさまざまな体位で攻めてくる。徹夜続きの夏海の体力は限界に。

床に寝転んだまま朝まで爆睡。目覚めると、光留が能天気にほっぺをつつく。

「夏海、俺お腹すいた。味噌汁作って」

頭の血管がブチリと切れそうになるのを押さえ、キッチンに立つ。

光留のことは好きだ。だが、好きだからこそ、本音を言えなくてつらい時もある。こうやって突然来るのだけは、もう本当に勘弁してほしい。ほかにも約束なしで、急に男友達との飲み会に呼び出されたり、自分のおねえちゃんをここに連れてきたり。

話もおもしろいし、エッチも合う。浮気しそうにないほど夏海のことを愛してくれている。

が…結婚しても大丈夫なんだろうか。生活が光留中心で回らないか。夏海はいつでも僕の思い通りになるって考えてる??

もしかしてワガママに一生付き合わないといけないのかな。

夏海は残りの「僕ビール、君ビール。」を片手に会社に連絡した。「熱出たんで、病院寄ってから出社します」グビリと朝から飲む。

夏海に嘘までつかせる光留。果たして行く末はいかに。

【三松さんからのコメント】

みなさん、光留君のようにパートナーと約束していないのに急に押しかけてはいませんか。

もちろん、これは絶対にダメではありません。会えないと思っていた日に、大好きなパートナーから、「今会いたい」と連絡が来たら嬉しい時だってあります。

ただ長期のお付き合いになってきた場合は別。ふたりで過ごす時間はもちろん、ひとり時間も大切にしたいと思う人は一定数います。これは結婚後もそうです。

「結婚したからずーっと一緒だよん」のべったりカップルでも4年後には知らん顔で別行動するというケースは多数。家にいるなら私と(僕と)会えるだろうと思うのは、少し横柄です。好きだから言えることがあるのと同じように、好きだからこそ言えないことも、カップル間にはある。気遣い&遠慮。

相手がなんとなく不機嫌だったり暗かったりする際は、つられて不機嫌になるのではなく、「大丈夫? いつもありがとね。良かったら話してね」と話しやすい雰囲気づくりをしてあげて。それがお互いの価値観を知る機会になります。

同時に、相手のひとり時間を思いやれているかと、関係を客観視してみましょう。

長期で付き合っているカップルの半数は、お互いのひとり時間を過ごすことを大切にしています。

「アポなし訪問、ドラマチック演出にはいいが、毎週やるもんじゃない。ひとり時間にひとりエッチしたいから来ないでって一回、断れ」

三松 真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。

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