ずっとラブラブでいたい…絶対ケンカにならない「不満の伝え方」

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、彼に本音や不満を言えないアラサー女子。本当の気持ちを言って嫌われたらどうしようと不安がる彼女に、三松先生が不満の上手な伝え方を伝授します!

文:三松真由美 イラスト:犬養ヒロ

【レスなひとびと】vol. 56

明海(26歳)おしゃれなデートしたい! また家メシかよ。外食デートレス彼氏に爆発秒読み。


丁寧に巻いた内巻き髪をゆるくほぐして、右頬左頬おでこまつ毛凝視。入念にメイクチェック。うるうるグロスを唇にオン。完了。思わずキスしたくなる盛り唇になった。急いでハイヒールを履く。デートに遅れそうだ。

明海は渋谷のアパレルショップの販売員。夜は週1、ガールズバーでバイトをしてお小遣い稼ぎをしている。ずっと立ち仕事でふくらはぎはパンパン。土地柄、販売ノルマが他店に比べて高いので根性で売っている。それでも頑張れるのは大好きな彼ピッピのタケハルがいるから! 今日のデートは社割で買った新作ワンピでキメてみた。

戸越銀座に到着し、改札で待つ。

「明海〜」

声が聞こえてキュン! 振り向くと色白で、シロクマフォルムのタケハルが立っている。

ああ、好き。ぬいぐるみみたいな愛くるしさ。見た目とはうらはらに自転車屋とカフェ併設スペースを仕切るタケハル。できる男だ。

「タケピン、今日どこいく〜」

「俺の家がいいな〜。明海のチキンカツ食べたい」

明海の心は一気にブルーに。こやつ、この装いがわからぬか?? 完璧メイク、新品ワンピ、よそ行き靴。オンナの気合を読み取ってくれぬのか?

タケハルが住む戸越銀座待ち合わせで、そこを拠点におしゃれエリアに向かうと思っていた。家デートが三カ月続いていて、お外ディナーに行けていない。そろそろ連れてけという戦略的ファッション。

しぶしぶ、タケハルの部屋でチキンカツを作る。無邪気に喜ぶタケハル。やっぱりかわいい、好き。近所のシロクマカフェのイラストみたいだ。

お皿を洗い終わり、リビングに戻るとタケハルはソファでうとうと。は? キスはないのか、キスは。

ごはんで、グロスは取れたけど、メイクはしてるんだぞ。しかたなく、自分からシロクマの上にのっかり、きつつきキス。股間ナデナデ。いちおう、明海主導型で、やることはやる。

「明海、シャワー行くだろ。じゃ、先に寝るよ」

タケハルはそのままベッドに直行して入眠。またこのコースだ。ひとりソファに座る。

「わたし、タケピンのお母さんじゃないんだけどな。すてきなお店でデートしたいよ、高級ホテル行きたいよ」

後日、タケハルのインスタを覗く。経営者同士の会食らしい。超絶憧れてた麻布の創作フレンチ、一度は飲んでみたいテタンジェが映り込んでいる。

怒りが湧いてくる。

「シャンパン飲ませろよ!」

シロクマタケハルのことは好きだが、がまんを溜め込みすぎて爆発しそう。この気持ちをぶつけたら、わがままって言われる? 別れられたらいやだ。

【三松さんからのコメント】

明海さんは彼のことが大好き。そのピュアな思いは大切にしましょう。不満があっても言えずニコニコしてしまう。女性が強くなった時代ですが、まだまだ本音を言わずにがまんする女性はいるんですよ。別れるって言われたくないから。

恋愛に自信がないと、マイナス方向に考えます。不満を溜め込んでいるひとがやりがちなのは、堪忍袋の緒が切れたときに、想定外の怒り方をすること。

結婚している場合、夫の長年の言動にブチ切れて、大暴れする妻がいます。私は“モンスターワイフ属、火山噴火妻”と分類しています。何年か鎮静を保つが、沸点に達し噴火する。

結婚していなくても、同じ状況が起こり得ます。

明海さんも本心を隠して尽くしていたら彼はそのままです。女性が察してほしいことに、男性は気づかないことがしばしば。そこで一気に不満をぶつけても「じゃあ最初から言えよ!」と逆ギレ。今まで頑張ってきた努力が吹き飛んでしまいますね。

それを防ぐには、不満を先送りせずに伝えること。ただし、伝え方をあやまらないで。

まずはおねだりスタイル。「三回おうちご飯したら四回目はお外ディナーに行きたいな。お店の料理を見て、まねして作ってあげる」とか。「ばっちりファッション決めて恵比寿のに行ってみたいな。女子は素敵な場所に行く時、美人スイッチはいってきれいになるんだよ」など。

“あなたのためになるから、わたしにこうしてくれ”

という伝え方を試みて。

それでもダメな場合には、怒るのではなく寂しがる。まだまだダメなら、将来のパートナーがこの人でいいのか考える機会にもなります。思いやりを持って伝えても改善しない男性は考えもの。満たされない気持ちを伝えることは悪いことではありません。大事なのはアプローチのしかたです。

「私の気持ちを察してよ! と怒っても、すぐに理解する男など不在。コミュ力高い女性側からあの手この手で不満を伝えろ」

三松 真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。

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