都合のいい女から本命に!…「真剣交際に進展する」唯一の行動

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、好きな男性から、「やらせてくれる都合のいい女」と思われているアラサー女子。敗者復活戦は果たしてあるのか、三松先生の的確なアドバイスをどうぞ!

文:三松真由美 イラスト:犬養ヒロ

【レスなひとびと】vol. 65

レイ(27歳)自尊心レスにより、付き合ってないのにエッチさせてしまうB&B女になってるし


今日は金曜日。レイはダッシュで帰宅してひたすらスマホ画面を見つめる。連絡が来る気がする。だって彼が接待の予定って、社内ポータルに書かれていたから。

ピヨピヨ。

23時半すぎに、想い人であり、マンション管理会社で同期として働く流留(ナガル)からのLINEが届く。よっしゃ! 来た。ピヨピヨのLINEひよこ音を聞くたびに鼻息が荒くなるこの頃。

「今から会えない?」

「偶然ね、私も暇してたの、家で待ってる」

余裕をかましてみる。

巻き髪を整えて流留を待つこと30分。ピンポーン。

「あー今日も付き合いの飲み会、疲れたよー」

膝枕をして、流留の頭を撫でる。

「流留はお仕事すごく頑張ってて、お付き合いもサボらないでえらいねえ」

「レイ、今日はしてほしいな」

そう言うと流留はズボンとパンツを同時に下ろした。

今? ここで? ……シャワーは?

まあいいか。

というか、流留とは付き合ってるわけではない。

まあ、いいか。

とりあえず手で優しく包み込む。ソレは手の中でムックリ膨れ上がる。

「レイ、最高。気持ちいい。一緒にシャワー浴びよう。続きはお風呂で」

バスルームでシャワーを浴びながら流留の足もとにひざまずき、レイは頬を膨らませてがんばる。流留はお湯を浴びながらお口の中でロケット発射。

満足した様子で、ベッドに転がり、そのまま寝てしまう。レイに背中を向けて。基本的にレイが送るLINEに、流留から返事はない。会うのはいつも流留のタイミングだ。

わかっている。「都合のいい女」。

春の社員同士の飲み会で酔っていたからか、ヤッてしまったのが始まりなのだ。レイが付き合いたいと言ったら「元カノが忘れられなくて、すぐにうんとは言えない。考えさせて」と言われた。

そして、たまにセックスする関係になったわけだ。しかも、今回みたいな流留だけ発射するワガママエッチが多い。

「ワガママだけどほんとうは繊細。流留のこと理解できるのは、私しかいない。カレの傷が癒えるまで優しく、包みこまないと……」

ある夜、流留のインスタを見ると、他の同期の女子とはしゃぐストーリーがアップされている。

「これは単なる社内のコミュニケーション。理解ある女でないと流留には無理……」

震える手でイイネを押す。「付き合おう」の言葉はないけど、定期的にうちで会ってるし、他の男の同期と喋ってたら嫉妬もされるし、大丈夫。大人の余裕を持とう。

大丈夫、大丈夫。大丈夫。

翌週の金夜。レイはこまめにスマホを見る。そして深夜1時。

「ごめん、終電逃した。今日泊まっていい?」

その日は前戯のないセックス。痛くて思わず顔をしかめた。流留に、きっと悪気はない。下半身がジンジンと痛むのを我慢して、手をつなぐ。

そこでパッと、ほどかれる。

「あ、疲れてるよね。へへ、ごめんね。おやすみ!」

笑いながら眠るふりをする目には涙が滲む。

大丈夫。大丈夫。

ほんとうに大丈夫なのか?

【三松さんからのコメント】

レイさん、まったく大丈夫ではありません。

今後、彼と正式に交際が始まるのか? 答えは確実にノー。レイさんも本当はわかっているはずです。わかっているからこそ、決定的なサヨナラが怖くて、現実逃避の自己肯定を続けています。

レイさんが犯したミスは、付き合う前に気持ちがこもったセックスをしたこと。一度はまあいい。二人とも未婚だし、大人の男女。勢いに任せてそういうこともあるのが人生。

でも継続はだめです。2度3度と重なることで男性は「やらせてくれる都合のいい女」のハンコをペタンと押す。お互いがセックスフレンドと割り切って、自由奔放な関係を目指しているケースもありますが、女性はよいエッチを重ねていると気持ちが入っちゃうからね、あとあと危険です。レイさんのようにマジな想いがあるのなら、付き合ってないのに何回もしてはいけません。

ここから敗者復活戦はあるのか。

確率は低いですが万が一あるとしたら、一度連絡を絶ち、部屋に入れない。これしかないでしょう。そこで彼がオロオロし、「どうしたの?」と連絡してきたら「私なりに待ったつもり。付き合う気がないなら、もう会えない」と、冷酷に言い放つしかない。

恋愛は対等なモノ。

自分を大事にする女性こそ、男性にも大事にされるのです。思いやりと自己犠牲をはき違えるな。

「うちに来てくれるから愛されてると思うなよ。男にとっちゃお手軽なB&B。いや、セックス付きだからB&B&Sだ。朝食とセックスは愛してくれる彼氏に提供を」

三松 真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。

関連記事(外部サイト)