結局うまくいくのは「礼儀正しい人」? 今こそ“礼節”の3つの基本とは

人々の価値観が多様化する時代。他者と共に生きるための普遍的な原則となりうる規範として、“礼節”が見直され始めています。そんな“礼節コミュニケーション”を学べる本とは?

日本では馴染み“礼節”がグローバルスタンダードに。


“礼節=CIVILITY”を扱った翻訳本が増えている。なぜ今、アメリカで礼節が注目されるのか。『結局うまくいくのは、礼儀正しい人である』を監修した大森ひとみさんに聞いた。

「アメリカは多民族社会。さまざまなルーツを持つ人たちにとってひとつの統一したコミュニケーションの土台として、他者を思いやる礼節が不可欠なのです。多様化が進む日本でも、相手目線に立った礼節ある振る舞いが見直されてほしいですね。日本のコミュニケーションは、やや表面的に感じられます。もう一歩相手に踏み込み、真正面から対峙して、時には厳しいことも言ってみて。本気でその人のことを思っての言葉なら、それを伝えることも礼節を重んじたコミュニケーションの一環だといえますし、それにより心の通い合う、強い人間関係が結べます」

『結局うまくいくのは、礼儀正しい人である』 P・M・フォルニ 大森ひとみ・監修 上原裕美子・訳

人生の質を底上げする25の礼節を重んじるルール。

ジョンズ・ホプキンス大学で、礼節の理論と歴史を教える教授が、競争社会で見失われつつある礼節の大切さと取るべき行動を丁寧に解説。ディスカヴァー・トゥエンティワン 1500円

礼節ある人になるルール


1、人の話をきちんと聞く人の話を遮ったり、流して自分の話題に変えたりするのは無作法。相手が話している間は黙って、短くあいづちを打つだけにとどめ、相手に意識を集中して。

2、身だしなみと仕草に気をつける外出しなくても身ぎれいでいることは、家にいる身近な人へのマナーであり愛情。また、自分では気にならない仕草も他人は気に障る可能性も。常に意識して。

3、自尊心を持って自己主張する自己主張は、礼節の基本である他人への敬意にもなる。率直に気持ちを伝えず、意見や意思を濁すほうが、相手に失礼で、人間関係や信頼を損ねかねないと心得て。

大森ひとみさんおすすめのもう1冊

『女性の品格 装いから生き方まで』 坂東眞理子


何度も読み返したい女性の教科書。約束をきちんと守る、友人知人の悪口を言わないといった、よき人としての規範が書かれた大ベストセラー。「時代が移り変わっても大切にしていきたい内容だからこそ、一過性のブームに終わらず長く読まれているのでしょう。すでに読んだ方も、改めて読み直し、実践できているか自らの振る舞いを点検してみて」。PHP新書 720円

大森ひとみさん 国際イメージコンサルタント。大森メソッドアカデミー主宰。コミュニケーションスキルとしての外見力の研修などを行う。著書に『ビジネスファッションルール』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

※『anan』2020年6月3日号より。写真・大内香織 取材、文・小泉咲子

(by anan編集部)

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