イライラ、不安感にはタラコとアレ!…「メンタルを整える」簡単な方法 #69

連日の酷暑と冷房により、自律神経が乱れると、イライラや不安感が増したりします。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、メンタルを整える簡単な方法をお伝えします!

文・大久保愛

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 69

イライラしていませんか?


立秋を迎えましたが、ザ・夏という天気が続きますね。暑さのなか、外では紫外線に、家では冷房にやられ、夏らしい冷たい食べ物でお腹を冷やし……。自律神経の乱れから、いつもよりイライラと短気になってしまったり落ち込んだり、ちょっとしたきっかけで不安感や焦りを感じてしまったりといつもの自分よりお豆腐メンタルになってはいないでしょうか?

さらに夏バテをしている人は、メンタルの不調を感じやすいかもしれませんね。今回は、気候によるイライラ、不安感など情緒が不安定なときに役立つ食薬習慣を紹介します。

自然の変化が体調に影響している


漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

今週は、脱お豆腐メンタルのための食薬習慣


今年の夏は、帰省もお祭りも花火も自粛で少し寂しくも感じられますが、自分の時間ができるので例年とは違った時間を楽しむことができますよね。今年は前半からイレギュラーな出来事ばかりで、時間の使い方のバリエーションが増えています。今年の夏はめげずに今できることを楽しみたいですね。

ただ、イライラしたり、落ち込んだり、不安感に押しつぶされそうになっている人は、時間があるとそのことばかり、永遠に考えてしまうのではないでしょうか。せっかくのフリータイムも、メンタルをさらに悪化させるために使うことになり、楽しいことをする時間を削ってしまいます。

暑さと冷房の寒さで自律神経が乱れやすくなっているなか、冷たいものばかり食べたり、麺類やパン食に偏ったり、食事の量が極端に減ったり、お酒ばかり飲んで食事が減ったりと、栄養状態が悪くなっていると引き起こるのが「心脾両虚」。イライラしたり、落ち込んだり、不安になったり、いわゆるお豆腐メンタルになります。

そこで、最近情緒不安定だなと感じる人は脳に必要な栄養素を重点的に取り入れることをおすすめします。今週食べると良いのは、【タラコごはんのアマニ油がけ】です。

今週食べるとよい食材・料理:タラコごはんのアマニ油がけ


あったかいご飯にタラコって合いますよね。夏は、そうめんや冷やし中華、簡単に作れる焼きそば、お蕎麦、うどんなどの?類をチョイスしがちですが、タラコごはんを食べてみてはいかがでしょうか。そして、食べる直前に、アマニ油をかけるとさらにgood。また、お米を食べる習慣にすると、自然と、味噌汁と小鉢とを食べることになるので、夏の疲れを取り除くために必要な栄養バランスの良い食卓ができあがります。

食べるとよい食材:タラコ


メンタルを安定するために必要なナイアシンが豊富に含まれています。また、タンパク質、ビタミンB群、ビタミンD、亜鉛、ビタミンA、ビタミンEなども含まれています。特に、ビタミンAやビタミンEは抗酸化作用が高く、紫外線のダメージを防いでくれたり、冷房による血流の低下の予防にも。

食べるとよい食材:アマニ油


脳の細胞を守るために必要な油はオメガ3脂肪酸で、アマニ油に豊富に含まれています。意識して摂らないとなかなか補うことのできない油ですが、スーパーでも簡単に手に入るので一度摂り入れてみてはいかがでしょうか。ただ、酸化しやすく熱に弱いため食べる直前にごはんにかけるようにしましょうね。サラダのドレッシングにして使うのもおすすめです。

今年は、梅雨が長かったうえに、夏の暑さもまだまだ続きますよ。とりあえず、情緒不安定なときには、その事柄を深く考えず、一息ついてタラコごはんを食べてみてはいかがでしょうか。

information


大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

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