「コロナ自宅療養」で命を守るQ&A(3)スポーツドリンクにリスクが

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 最近の感染ルートで最も増えているのが家庭内感染だ。Q6「家庭内感染はどう防ぐ?」

「物理的に空間を分けることが重要だが、完全に遮断することは非常に困難。患者が動く時は他の家族は出てこない。共用部を使う場合は特に手が触れる箇所を消毒するなど徹底してもなかなか難しい」(田代医師)

 また、近藤医師はこう指摘する。

「同居しているご家族に感染させずに療養するためには、なるべく接する時間を減らすことが重要ですので、お父さんが陽性になった場合には、お父さんに一部屋与えて、その個室内で過ごしてもらうしかありません。食事はドアの前に運び、タオルなどの共用も避け、お風呂は陽性者が最後に入ることを勧めます。また、重宝されるのが使い捨ての食器類。介護する家族は、感染者が使用した食器を洗うストレスから解放されます」

 Q7「一人暮らしの場合はどうする?」

「安否確認してくれる友人、家族の協力をあおぐことが重要。体調急変など万一の時に救急車を呼んでもらうこともできる。1日に何回か安否確認できる人が必要になります」(近藤医師)

 保健所も業務が逼迫しているだけに、意識を失った後のことも頭に入れておく必要がある。新型コロナの犠牲になった人の死因は多くが肺炎だが‥‥。

 Q8「脳梗塞など危険な合併症を防ぐには?」

「新型コロナは血栓症と関連性があるという報告がされています。脱水状態で血栓になりやすいので、水が重要です。1日1.5リットル以上摂取すること。一人暮らしの方はペットボトルの水を備蓄しておくのがいいでしょう」(近藤医師)

 夏場の脱水症状に効果的な経口補水液は市販もされているが、さ湯1リットルに砂糖40グラム、塩3グラムを混ぜるだけで自家製補水液を作ることができる。

「もちろんスポーツドリンクでも代用できますが、水分を糖分の多いジュースで補うと高血糖になってしまう恐れがあります。水、お茶などと併用して飲むことをお勧めします」(近藤医師)

 それにしても、まさか日本で病気になっても入院できない非常事態が来るとは‥‥。近藤医師が憂う。

「爆発的に感染者が増えている状況で、今、医療の現場は救うべき人が救えない事態に直面しています。入院レベルが引き上がり、酸素吸入が必要な患者さんでも入院できず、訪問治療の現場で補う可能性も出てきています」

 最後に田代医師が警鐘を鳴らす。

「このような事態を避けるには三密の回避、屋内のマスク着用、ソーシャルディスタンス、何よりワクチン接種でコロナに感染しないようにすることが大事です。ワクチンは感染した後の重症化を防ぎ、また感染した時に人に伝染しにくくするという効果があることを知っておくべきです」

 見えない敵との戦いでは専守防衛の心得を肝に据えておくことが必要だろう。

*「週刊アサヒ芸能」9月2日号より

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