ゴーンだけじゃない!名物経営者「転落の奇跡」(2)大王製紙・井川意高の場合

井川意高

 カネはあるところにはあるものだ…改めてそう思い知らされたのが、大王製紙事件だろう。2011年、当時の大王製紙社長・井川意高氏が関連子会社から大金を借り入れ私的に流用した罪で逮捕された事件である。

 井川氏は1964年、愛媛県を拠点とする大王製紙の創業家に2代目の長男として生まれ、幼いころは飛行機で東京の学習塾に通うなど英才教育を受けて育てられたという。一方で高校時代から麻雀やパチンコなどのギャンブルに明け暮れていたというが、それでもストレートで東大法学部に合格。卒業するや大王製紙に入社した。

「井川氏をボンボンと揶揄する人もいましたが、27歳のときには900億の赤字を抱えていた『名古屋パルプ』に出向し、わずか3年で収支をトントンになるまでに立て直したり、大王製紙本体でも、大人用紙おむつやティッシュペーパーの『エリエール』の売上げアップに貢献した切れ者なのです」(経済評論家)

 創業家三代目というだけでなく、経営手腕も高く評価され、井川氏は2007年に42歳という若さで大王製紙の6代目社長に就任する。が、これが転落の始まりだった。

 根っからのギャンブル好きから、シンガポールやマカオ、ラスベガスでのカジノに夢中になり、使い込んだ約106憶円の穴埋めをするため、関連会社から金を借り流用したのである。

「結果、東京地検特捜部に会社法違反(特別背任)の容疑で逮捕され、執行猶予無しの懲役4年が確定した。当時の井川氏はカジノだけでなく女遊びの方もド派手で知られ、自著『熔ける』では、宮沢りえやほしのあき、滝川クリステル、元モー娘。の紺野あさ美ら有名人との交流があったことを実名で明かしています。そうした芸能人好きの中でも、現在は歌舞伎俳優と結婚している女優Aは別格と言われ、彼女が井川氏のクレジットカードで数億円単位を使ったと報じられたこともありました」(週刊誌記者)

 そんな井川氏はすでに17年に刑期が満了し、現在54歳。カジノ破綻経験者として、時折メディアに出てはギャンブル依存対策を語っている。

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