大赤字に転落した「ライザップ」にいまだ残る買収“激太り”の不安

RIZAPが純損益193億円の大赤字 経営のスリム化主張も、再度の『激太り』を危惧する声

記事まとめ

  • RIZAPがM&Aによる肥大化で操縦困難な状況に陥り、純損益193億円の大赤字となった
  • RIZAPは新規買収のストップなどを進めており、社長は「膿は出し切った」と語った
  • しかし、M&Aの再開も示唆しており、再び『激太り』するのではないかと危惧されている

大赤字に転落した「ライザップ」にいまだ残る買収“激太り”の不安

RIZAP

 トレーニングジムの大手「ライザップ」を運営する「ライザップグループ」が5月15日、2019年3月期決算を発表し、純損益が193億円と大幅な赤字になったことが明らかになった。同グループが最終赤字となるのは実に11年ぶりのことで、M&Aを繰り返したことで関連会社が増えた揚げ句、その買収企業が足を引っ張った形となってしまった。

「ライザップはもともと健康食品会社に始まり、“おからクッキー”の販売からスタートしていますが、その後の経営難を救ったのが、2007年に取得した美容機器会社でした。そうした買収による成功もあって、トレーニングジムで成功した後もM&Aを繰り返し、18年には80以上もの企業を傘下に入れることとなったのです。しかし、その急激な肥大により、操縦が困難な状況に陥ってしまった」(企業評論家)

 昨年6月にはカルビーCEOも務めた松本晃氏をCOOに招き改革を進めたが、買収した会社を視察した松本氏は「おもちゃ箱のような会社と思っていたら、壊れたおもちゃもあった」と指摘。15日の会見でも、「成長と膨張を勘違いしていた。いくらか贅肉が付いていた。私はより健康体にしようと構造改革のシナリオを書いた」と説明したが、わずか1年で退任することとなった。

「松本氏のアドバイスのもと、新規買収のストップや店舗閉鎖を進めてきたことから、決算会見でライザップグループの瀬戸健社長は“膿は出し切った”と今後の経営への自信を見せていましたが、『産経新聞』のインタビューではM&Aの再開を視野に入れていることも示唆している。新規買収は止まっていたものの徹底したスリム化は進んでいないことから、“またブクブク太り始めるのではないか”との声も多くあがっています」(経済ジャーナリスト)

 大食いグセはそう簡単には治せないのか。

(小林洋三)

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