スクエニ、「ドラゴンクエストウォーク」発表でバトル勃発か?

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「やっと発表することができました。」

 あのドラゴンクエストの生みの親である堀井雄二氏がツイッターでこうつぶやいたのが、6月3日に行われたスマホ向け新作アプリの「ドラゴンクエスト ウォーク」のことだ。

 ゲーム名に「ウォーク」とあるように、一言で言えばポケモンGOと同じ「位置ゲー」(位置情報を利用したゲーム)だ。ゲームの詳細は明らかにされていないが、おそらくは現実世界を歩くことで携帯画面上ではそのままドラクエの世界で旅をすることになり、モンスターを倒してレベルアップしながら冒険を続ける……といった内容になるのだろう。2019年にリリース予定だという。

 まさにポケモンGOが切り開いた位置ゲーの発想をそのまま地で行くゲームとのことで、「ポケGO民(ポケモンGOユーザー)はウォークをプレイするのか」といった話題がネットで起きている。それについて、任天堂に詳しい経済ジャーナリストは否定的な意見を述べる。

「任天堂は子供から大人まで、さらには、孫にゲームを買い与えるおじいちゃん・おばあちゃんまでの3代にわたって楽しめるゲーム作りをコンセプトにしてきた会社です。だから高齢者にも受け入れられる土壌があったんです。もちろんドラクエにそういった背景はありません。とはいえ、あの世界観はプレイした人には強烈に残るものなので、現実世界にオーバーラップさせて楽しめるとあれば相当なヒットの可能性を秘めています。ですが、上限である最初のドラクエ世代は50歳前後。ドラクエファンは社会で忙しくしている世代に当たります」

 それでも2018年のポケGOの世界的売り上げは約860億円で、2016年のリリースから19年末の累計で約3260億円に上ると推計されている。仮に3分の1のヒットだとしても、1000億円の売り上げになって、これはデカい。

 と、そんな様々な想像がなされる中、「ウォーク」をスクウェア・エニックスと共同開発したコロプラを指して「新たな火種を抱え込もうとしているのか」と危惧する声がある。言うまでもなく、ドラクエはスクウェア・エニックスが開発し続けてきたもの。だが今回は位置ゲーだ。コロプラは位置ゲーの開発を発祥とする会社なので一日の長がある。だからこそスクエニはコロプラと組んだのだが、「任天堂を向こうに回してのゲーム開発で、よりによってコロプラと組むとは」というのだ。

 というのも任天堂は2017年12月に、コロプラがリリースしている人気携帯ゲームの「白猫プロジェクト」には特許侵害があるとして、ゲームの配信停止と44億円もの支払いを求めて裁判を起こしているからだ。裁判はもちろんまだ続いている。そこへきてポケモンGOのコンプトそのままのゲームの開発に、なんと肝の据わった会社だと言っているわけだ。
 
「任天堂上等みたいな社訓でもあるんですかね」

 むろんそんなものがあるはずはなかろうが、この間の流れはそう見えてしまっても仕方ないのかもしれない。

(猫間滋)

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