ウクライナ論客が指南「無法国家はこうあしらえ」(1)反日韓国は日本文化が好き

安倍晋三

 事あるごとに難癖をつけてくる韓国や北朝鮮、そしてロシアに中国。そんなやっかいな隣国とのつきあい方を指南した「日本を取り巻く無法国家のあしらい方」(育鵬社)が話題だ。著者のグレンコ・アンドリー氏は、2014年にロシアに軍事侵略を受けたウクライナ出身の国際政治学者。日本がウクライナと同じ悲劇を繰り返さないための手だてとは─。

 従軍慰安婦や元徴用工問題をはじめ、GSOMIA(軍事情報包括保護協定)では失効直前に前言を翻した韓国。グレンコ氏はそんな韓国を「嫌い、嫌いというわりに関わりたがる国」と評する。

「韓国の反日感情の根源にあるのが、8月15日の『光復節』。これは昭和天皇がポツダム宣言を受諾した日ですが、韓国にとっては、日本に譲渡された地域の主権をみずからの手で取り戻したという記念日なんです。それが心のよりどころである以上、反日をやめれば韓国という国家の在り方そのものを否定することになる。そのため、いかに日本が努力しても、日本が韓国の反日気質を是正する方法はない。まずはそこを認識すべきです」

 ところが、面倒なのは反日を掲げる彼らが、実は日本の文化が好き、という点にあるという。

「普通、そこまで嫌いなら関係を切って一切関わらなくなるはずですが、韓国は日本が好き。だから、韓国とは丁寧に無視しながらつきあうことが大事です。表の礼儀だけを守りながら深入りをしない。むろん、対話の要請があれば応じますが、自分のほうから働きかけるようなことはしないこと。そして対話の中で理不尽な要求があれば、丁寧に断る。仮に相手が感情的になっても、こちらは冷静になり、丁寧に断り続ける。客観的に見れば態度の差が歴然なので、国際世論も日本に傾くはずです。で、韓国国内の変化を待つ。文在寅(66)のあと、少なくとも最低限の常識がある政権が誕生する可能性もある。これが最善策です」

 韓国同様、歴史的認識の根源が異なるため、大きな隔たりがあるロシアはどうだろうか。第二次世界大戦中、日ソ中立条約を破棄し、火事場泥棒的に北方領土を奪ったロシアは、七十数年たった今もなお北方領土を不法に占拠したままだ。

「日本には、とりあえず最初は2島だけでも‥‥と呑気に構える政治家もいますが、もともとロシアには北方領土を返す気などさらさらない。なぜなら、ロシア人にとっての歴史認識の根幹は第二次世界大戦の勝利(大祖国戦争)にあり、北方領土の帰属について認めることは第二次世界大戦の結果についての異議を認めることになるからです。ゆえに彼らにとっては、北方領土の返還などまったくありえない話なんです」

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