沖縄・九州に多い?元広島・北別府学氏を襲った「成人T細胞白血病」とは

北別府学

 通算213勝を挙げた元広島のエース・北別府学氏が1月20日、レギュラー出演する広島ホームテレビの番組内で成人T細胞白血病を患っていることを公表した。

 番組で北別府氏は「2年ほど前に成人T細胞白血病という診断を受けまして」と切り出し、「昨年11月ぐらいから(異常細胞の)数値が上がり出した」と報告した。同日のブログでも病気を公表し、「病気だと自覚出来ないような普通に生活ができる様な健康状態」「白血病に見られるような体の怠さや発熱も全くありません」と、自覚症状がほとんどないことを明かした。では、この成人T細胞白血病とはどんな病気なのか。

「1月21日放送の情報番組『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)でも、北別府氏の病気を取り上げました。医療関係者の話によると、一般的な白血病は細胞の遺伝子異常などが原因で起こりますが、成人T細胞白血病は、白血球の中のT細胞がウイルス感染によってがん化して発症するとのことです。感染してから発症までの潜伏期間が長く、母乳感染で赤ちゃんのときに感染した人が30~50年ほど経って、50代・60代になって発症するケースが多いようです。北別府氏は62歳ですが、母乳感染も疑われます。発症すると免疫力が低下していき、さまざまな感染症のリスクが高まります」(医療系ライター)

 国立感染症研究所のHPによると、成人T細胞白血病のキャリア(感染しているが発症していない人)は約100万人で、年間約700人が発症するという。実は、キャリアが多い地域があることがわかった。

「同研究所のHPにありますが、沖縄、鹿児島、宮崎、長崎各県のキャリア率は約5%で、世界的に見ても多いようです。北別府氏は鹿児島県出身でした。九州・沖縄地域の中高年の方も成人T細胞白血病に気をつけたほうがいいかもしれません」(前出・医療系ライター)
 
 北別府氏は21日から入院し、抗がん剤治療などを受けて、その後はドナーから正常な細胞を移植し、完治を目指すという。復活を待ちたい。

(石田英明)

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