全国に広がる「緊急事態」、買い物客をゼロにできない「物流」の限界点

写真はイメーシ?

 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡に続き、4月10日には愛知までも県独自の緊急事態宣言を発令した。

 すでに東京では4月7日に非常事態宣言が発出され、多くの企業がさらなるリモートワークを進めるなか、「巣ごもり消費」が注目を集めている。楽天やアマゾンといった通販サイトでは売上が増加。衣料品では実店舗が大きく数字を落としている反面、ZOZOTOWNなどの通販は好調だという。だが通販が伸びているのにもかかわらず、相変わらずスーパーなどには客が押し寄せているのもまた事実だ。

 その状況に「買い占めはやめよう!」と声高に叫ぶ人は少なくない。しかし新型コロナウイルスの感染が拡大するなかでも人々が買い物に出かける背景には、買い占め以外の理由もあるようだ。

「各通販サイトでは急激な売上増に伴って、配達の遅れも発生しています。アマゾンプライムは『即日発送』がウリでしたが、最近は最速でも配達まで中1日という状況。同様にヨドバシドットコムのヨドバシエクストリーム便でも、最速で当日配送だったものが、現在は配達予定日に2〜5日後の日付が表示されるようになっています。楽天市場やYahoo!ショッピングでは“翌日発送”をうたう商品が多いものの、実際の到着日はやはり3〜5日後になるケースが頻発。このように、出荷増に物流が追いついていない状況が浮き彫りになっています」(週刊誌記者)

 そういった通販サイトの配達遅延に加えて、パルシステムなどの生協では注文の急増による欠品や抽選販売が増えている。最近では野菜ジュースの欠品が多く、普段から飲料品を注文している家庭が困っているというのだ。

「巣ごもり消費では三食を自宅で用意する必要があり、食材の用意も大変。ウーバーイーツなどの出前を利用しようにも、自炊よりコストがかさむことから毎日のように注文するわけにもいきません。それに加えてこの時期は進級進学に伴う文房具や衣類の需要も増えており、巣ごもり用の本やゲームなどこまごまとした消費は増えるばかり。そのため外出自粛のなかでも“生活必需品の買い出し”でお買い物に行く人は少なくないのが実情です」

 通販で翌日に届くなら我慢できても、数日後となると耐えられないという人たちは少なくないようだ。

(北野大知)

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