家に居場所がない!「フラリーマン」が集う“無料マンガ喫茶”の正体とは?

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 ほとんどの企業はコロナ禍でテレワークを導入したものの、一時的なもので、現在は通常のオフィス勤務に戻っている。また、中小企業にいたってはそもそも最初からテレワーク自体を実施していなかったところも珍しくない。

 しかし、そんな会社であっても近年の働き方改革の影響で残業時間は軒並み減少。夜遅くまで働かずに済んで喜ぶサラリーマンが増えていると思いきや、そうでもないらしい。自宅に居場所がない人も少なくないからだ。

 仕事が終わっても真っすぐ家に帰ろうとせず、夜の街をフラフラする既婚男性たちを「フラリーマン」と呼ぶが、その多くは限られた小遣いでやりくりする身で毎晩飲み歩いたり、どこかに遊びに行くような余裕はない。しかし、そんなフラリーマンがタダで長居できる人気のスポットがあるという。それはパチンコホールだ。

 長居どころか一瞬でお金がなくなりそうなイメージが強いが、実際にパチンコやパチスロで遊ぶわけではない。彼らの目当ては、店内にある休憩スペース。実は、最近のパチンコホールには大量のマンガ本を置いてある店が多く、マンガ喫茶代わりに利用することも可能。

 しかも、今年4月から施行された改正健康増進法でパチンコホールの店内も全面禁煙となり、長時間滞在しても服や髪がタバコ臭くなる心配もない。騒音にしてもヘッドフォンや耳栓をすれば思ったほど気にならない。肝心のマンガ本の数はホールによって異なるが、多いところだと数千冊置いてあるところもあり、全巻読破するには相当な時間がかかる。しかも、いくら市場規模が縮小傾向にあるとはいえ、まだまだホールの数は多い。なかには会社近くや乗り換え駅付近に加え、自宅の近くにも行きつけのホールを複数作って、週末はそこで時間を潰している人もいるほどだ。

 作品ラインナップも中高年男性が若いころに読んだであろう人気作品が充実。一方で「鬼滅の刃」のような最近の話題作を置いてあるホールもある。

 マンガ喫茶ほどの蔵書数はないとはいえ、無料で読み放題なら文句もないだろう。どの店にも必ずマンガ本があるわけではないが、大型店や郊外店などはかなりの割合で置いてある。家に居場所のない世の父親たちにとっては貴重な憩いの場となるはずだ。

(高島昌俊)

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