猫が水を飲まない!上手く水を飲ませる方法とは?

今回は、猫に上手く水を飲ませる方法をご紹介。ほんのささいな理由が水を飲まない原因になっているかもしれません。猫が病気で苦しい思いをしないためにも、色々な工夫をしてあげてくださいね。

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猫ねこさん
私たち猫って普段そんなにお水を飲まない動物なんですよぉ。でも水分が足りないと病気になることも…。いろんな工夫をしてしっかりお水を飲ませてあげてくださいねぇ。

「うちの子、あんまり水を飲まなくて…」とお悩みの飼い主さん。暑い季節は特に、猫が水分不足になっていないか心配になりますよね。

そこで今回は、猫に上手く水を飲ませる方法をご紹介。

ほんのささいな理由が水を飲まない原因になっているかもしれません。猫が病気で苦しい思いをしないためにも、色々な工夫をしてあげてくださいね。

■猫が水を飲まない原因

猫と水

猫の祖先は、砂漠などの乾燥地帯で暮らしていた「リビアヤマネコ」だと言われています。砂漠での水分はとても貴重なので、リビアヤマネコは少ない水分でも生きていける体に進化を遂げたと言われています。

猫のおしっこは、とても濃く量も少ないですよね。これは、貴重な水分を体外に排出しすぎないように、腎臓で尿をぎゅっと凝縮しているため。猫が水をあまり飲まないのは、少ない水分でも体が上手く機能するようにできているからなのです。

■水分不足による健康への影響

猫と水

少ない水分でも生きていける体ではありますが、だからといって水を飲まなくても平気!というわけではありません。水をあまり飲まないと、以下のような健康への影響が出てきます。

脱水症状

泌尿器系の疾患・腎臓病

便秘

熱中症

〜 脱水症状 〜

水分は生きていくために絶対に必要なものです。

猫の体の60〜80%は水分で構成されており、脱水症状などで体内の10%以上の水分が失われると命の危険もあります。高齢猫や腎臓の機能が弱まった猫、肥満猫は特に注意が必要です。

〜 泌尿器系の疾患・腎臓病 〜

水分には、体内の老廃物を体外に排出する大事な役割があります。そのため、水をあまり飲まないと泌尿器系の疾患や腎臓病にもかかりやすくなります。

尿路結石

尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に結石ができる病気です。
水を飲まないことで、尿の中のマグネシウム、リン、カルシウムなどのミネラル成分が増え、結石ができやすくなります。

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膀胱炎

膀胱内に細菌や真菌が増殖し、炎症が起こる病気です。また、膀胱内に結石ができることで膀胱粘膜が傷つき発症することもあります。

慢性腎臓病

腎臓のネフロンという組織が壊れ、老廃物のろ過や体に必要な成分・水分の再吸収などがうまくできなくなる病気です。一度発症すると残念ながら腎機能が元に戻ることはありません。

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〜 便秘 〜

体内の水分が減って便の水分量も減ると、固く乾燥したコロコロうんちになり、便秘がちになります。

熱中症

夏は特に気温が高いため、こまめに水分補給をしないと、体内にこもった熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になることがあります。

■猫に必要な1日の水分量

猫と水

このように水を飲まないことでさまざまな病気にかかりやすくなるため、毎日しっかり水を飲ませることが大切です。

猫に必要な1日の水分量は体重1kgあたり50〜60mlと言われています。とはいえ、必要な水分を全て飲み水で補わなければならないわけではなく、食事からも水分補給はできます。「うちの子は体が大きいから…」と多量に水を飲ませなければならないということではありません。

ただ、普段からあまり水を飲まない猫の場合は、飼い主さん自身が水を飲ませるための工夫をしてあげましょう。

体重別1日の水分量や猫の飲水量の測り方については、こちらのページを参考にしてください。

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■猫に水を飲ませる方法

猫と水

猫は脱水状態でなくても水を飲まないことがありますので、猫があまり水を飲まないのを見て「今はそんなに喉が渇いてないのかも」と安易に考えてはいけません。「うちの子は水を飲む量が少ないかも…」と思ったら、水を飲ませる工夫を色々と試してみてくださいね。

〜 食事スペース・器を工夫する 〜

まずは食事する場所や器の見直しから。ほんのささいなことでも、繊細な猫は気になってしまいます。嫌がる部分がないか改めてチェックしてみましょう。

器の材質を変える

陶器、ガラス、ステンレス、金属、セラミック、プラスチックなど、さまざまな材質の器がありますが、猫によってその好みもさまざま。いくつか試してお気に入りを見つけてあげると良いですね。

ただし、猫は光が反射するものを嫌う性質があるので、カットガラスなどのキラキラする器は避けた方が良いでしょう。

猫は小さい生き物を捕食する肉食動物ですが、逆に猫より大きい他の肉食動物に捕食される立場の動物です。月明かりの夜などに大型動物に遭遇した猫はその眼の光を感知して行動をストップして気配を消します。夜間自動車に猫が挽かれてしまう事故が有りますが、それは猫が自動車のヘッドライトに反応(大型捕食動物と勘違い)して道路の真ん中で固まってしまうからです。

浅く広い容器に変える

デリケートな猫の場合、ひげが器に触れるだけで嫌がって水を飲まなくなることがあります。嫌な思いをした記憶は猫の中でずっと残ってしまうもの…その後同じ器を出すと見ただけで逃げてしまうことも。なるべくひげが当たらない浅く広い容器を選ぶようにしましょう。

また、器に水をたっぷり入れてあげたほうが、ひげがあたらず飲みやすいでしょう。

器を置く台の高さを変える

器が低い位置にあると前かがみになり、猫が水を飲みづらい姿勢になってしまいます。特に足腰の弱い老猫は関節にも負担がかかりやすく痛がることも。

猫に合わせて食べやすい高さは違うので、食べ方などを見ながら器を置く台の高さを調節してあげてくださいね。首を曲げすぎない高さであれば、ストレスもなく水も飲みやすいでしょう。

器を置く場所を変える・増やす

器を置く場所にも注意しましょう。食事スペースにフードと水の器を並べて置くことも多いかもしれませんが、食事スペースと水飲み場、トイレは離した方がベター。猫は綺麗好きなので、トイレが近いと臭いが気になって水を飲まなくなるケースも…。

また、普段から水をあまり飲まないようであれば、猫のお気に入りスペース、行き来する場所にあらかじめ水飲み場を用意するのも◎。いつでも好きな時に水を飲めるように、水飲み場には明かりも用意して。センサー付きのライトなら、夜間でも明るい場所で水を飲むことができます。

多頭飼いの場合は頭数より多い器を

他の猫のにおいや毛がついている水だと口にしないことも。多頭飼いの場合は、頭数より水の器の数を多くし、いろいろな場所に置いてあげましょう。

〜 フードを工夫する 〜

フードの与え方を一工夫することでも水分摂取量を増やすことができます。

ウェットフードを与える

ドライフードに含まれる水分が約10%なのに対して、ウェットフードは約80%。あまり水を飲まない猫の場合は、ドライフードからウェットフードに変えてあげると食事と一緒に水分補給ができます。

ドライフードのトッピングにウェットフードを使ったり、スープなどを使うのもおすすめです。

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ドライフードをふやかして与える

ドライフードをふやかして与えてみるのもひとつの方法です。ふやかすときは必ずぬるま湯で。熱湯でふやかすのは禁物です。ふやかしたらすぐに与え、食べ残しは捨てましょう。

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食事の回数を増やす

1回の食事量を減らして食事の回数を増やしてみるのもおすすめです。

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〜 水を工夫する 〜

人間と同じく、猫にも水の好みがありますので、色々な水を試してみましょう。

こまめに取り換えて常に新鮮な水を

猫はいつだって新鮮な水を飲みたいもの。水を飲ませるためには、できるだけこまめに水を取り替えましょう。取り替えの際には、中の水だけ捨てるのではなく、必ずも容器も水洗いしてくださいね。

好みの水を与える

「カルキ臭がない方がいい、ゆで汁が好き」など猫の水の好みもさまざま。お気に入りの水を与えるようにしましょう。

カルキ臭が嫌いな猫には、一度沸騰させてカルキ臭を除いた水を。魚や鶏肉のゆで汁(※)で風味を変えても良いですね。ただし、塩分の濃い調味料は入れないようご注意を。

常温よりぬるま湯が好み、という猫には、少し温めて与えてみましょう。ただし体温以上にはならないように。

※甲状腺機能亢進症等の食事療法中の猫には与えない。

流水を与える

なかには、置いてある器の水は飲まないのに、洗面所などの蛇口から流れる水なら飲むという猫も。そんな場合は、蛇口を少しゆるめてぽたぽたと水を流してみては。

常に新鮮な水が流れ出る循環式流水器を使うのもおすすめです。

■それでも飲んでくれないときの対処法

注射器

あの手この手で工夫しても一向に飲んでくれない…そんな場合には、以下のような器具を使って飲ませる方法もあります。

〜 注射器(シリンジ) 〜

1〜2時間ごとに2〜3mlの水を注射器(シリンジ)で与えてみましょう。獣医さんにお願いしなければ手に入らないというデメリットはありますが、飲ませた量が一目で分かりやすい点が良いですね。

〜 スポイト 〜

文房具屋などでも安く手に入りますが、猫に水を飲ませるなら、調剤薬局などで販売されている赤ちゃん用スポイトがおすすめ。先が丸くなっているので、歯茎などを傷つけてしまう心配もありません。

〜 哺乳瓶 〜

最初は嫌がりますが、口の横方向から入れてあげるとスムーズです。上手く口に突っ込まないと、強く噛まれてすぐに破けてしまうので注意しましょう。

〜 ストロー 〜

家に上記のような器具がないとき、一時的に使えるのがストロー。ほんの少しの水分を与えたいときに便利です。使い捨て出来るので衛生面も◎。

■よくある質問

猫が飲んではいけない水ってあるの?

水道水ではなくミネラルウォーターが好きな猫もいますが、ミネラルウォーターを与える場合には軟水を選びましょう。硬水には多くのミネラルが含まれており、尿路結石に繋がる恐れがあります。

また、お部屋に花瓶を置いている場合にも注意。特にユリ科の植物は猫にとって猛毒で、ユリの花を生けてある花瓶の水を飲むと「百合中毒」になる恐れがあります。少しでも口にしただけで、急性腎不全を起こし最悪の場合死に至る危険性がある植物なので、部屋には置かないようにしてください。

逆に水を飲むようになった・・・考えられる理由は?

普段水を飲まない猫が大量に水を飲むときは以下のような病気の可能性もあります。

慢性腎不全

糖尿病

甲状腺機能亢進症

子宮蓄膿症

病気以外では、塩分量の多い食事とった後や、ウェットフードからドライフードに変えた時なども水をよく飲みます。また、ストレスで自律神経が乱れている時にも水を飲む場合がありますので、猫の様子を見てストレスの原因を探してあげましょう。

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