「非モテの3原則」を回避して“モテる”おじさんになろう!

同性からも「こいつ、おっさん臭くてモテないな」「絶対、女の子も寄ってこないだろうな……」と思われるモテないおじさんには理由があります。その顕著な傾向を挙げるなら「くどい」「目線が定まらない」「見返りを求めすぎ」の3つ。この「非モテおじさんの3原則」を理解して、モテるおじさんになりましょう。脳神経外科医の菅原道仁氏に、自己肯定感カウンセラーの山田ゴメス氏が話を聞きました。

※本記事は、菅原道仁/山田ゴメス:著『モテと非モテの脳科学 -おじさんの恋心はなぜ報われないのか-』(ワニ・プラス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

■モテないおじさん3原則:その1「くどい」

まず、1つめの「くどい」についてから、説明してみましょう。

一般論として、加齢するごとに、経験を積めば積むほどに「相手の気持ち」というものは想定できるようになるものです。

しかし、それは同時に「オレの気持ち、ちゃんと伝わってるかな……?」という心配が増すことでもあります。しかも「しゃべりたがり」な人は、しゃべるだけで満足できるのではなく、しゃべって相手に理解され「すごいですね〜!」と返してもらって、初めて満足感を得ます。

その「確認作業」がないと、つい似たような話をクドクド繰り返したくなる欲求に支配されてしまう。脳細胞は年齢と比例して確実に機能が低下していきますから、物忘れがひどくなるのはしかたありません。

そんな「現実」をきちんと受け入れたうえで、僕はまず「おじさんになったら、女性と同伴するときはお酒を控えめに」とアドバイスします。お酒を飲んだ翌日、朝起きたら自宅にいるけど飲み会での記憶がない、などの経験をした人も多いのではないでしょうか? 

▲さっきから同じこと何回も言ってる? イメージ:PIXTA

すべての情報は、まず短期記憶として保存されます。その後、必要な情報だけが取捨選択されて長期記憶になります。いわゆる「覚える」とは、長期記憶に情報が蓄積された状態です。

そして情報の取捨選択を行っているのが、脳の側頭葉の内側にある「海馬」です。海馬に入ってきた短期記憶は、たとえば何度も同じような行動をすることで神経細胞同士のつながりが強くなり、長期的に記憶ができるようになります。これを長期増強(LTP)といいます。

ところがアルコールを飲むと、ステロイドが神経細胞でつくられ、長期増強が抑制されます。その結果、新しい記憶である飲み会での出来事を覚えられず「忘れてしまう」のです。これは、2011年にワシントン大学医学部の和泉幸俊教授らが発表した研究であきらかになりました。

いっぽうで、すでに長期記憶となっている「自宅までの道順」などはしっかり残っているため、行った店の名前も会話の内容も覚えていないけど、なぜか家にはちゃんと帰り着いていた、ということが起こるのです。

■モテないおじさん3原則:その2「目線が定まらない」

目線って、意外と年齢に関係してくるんですよ。

人間は、目と目が合うと心理的に恐怖心を抱く生き物で、さらに「恐怖」という感覚は「失敗の経験」から裏付けされる面もあるため、加齢と比例して肥大していくものであります。だから、安心してください。「おじさんになればなるほど目線が定まらなくなる」のは、当たり前のことなんです。

では、加齢の習性とされる「泳ぐ目線」を防ぐにはどうすればいいのか? 答えは簡単です。相手の目からちょっとだけ目線を下にずらせばいい。

とはいえ、下へとずらしすぎると「おっぱいの谷間ばかり見ているエロオヤジ」と勘違いされてしまいます。もう少しだけ「目と胸の中間地点」に微調整してください。のどちんこ? いや、女性にのどちんこはありませんので照準として合わせづらい。正解は「鼻と口の周辺」です。

▲視線が泳いでいると、相手に不快感を与えることも イメージ:PIXTA

そのあたりに視線を集中させ、なるべく動かさないよう常に意識しましょう。そうすれば、なんとなく相手の目を見て話している風も演出できますし、おっぱいの谷間を覗き見していると勘違いされることもありません。

どうしても視線が揺れてしまいがちならば、座る位置を工夫しましょう。正面に座ると目線がぶつかってしまうので「なんかいやだな」と思うこともあるでしょう。正面に座るときは、少しでもいいので体をずらしてみる。さらには、テーブルであれば、できれば、正面よりも相手の目線と90度の位置に座る。

これは、普通にクリニックの診察でも推奨される技術で、患者さんが緊張しないで話せる位置関係と言われています。目を本気で合わせるのは告白だとかプロポーズだとか、キメたい一瞬だけでかまわないんです。

■モテないおじさん3原則:その3「見返りを求めすぎ」

コレこそが、モテないおじさんの一番やっかいな「典型例」だと、僕は考えています。

「若い男だって、求愛する相手にそれなりの見返りは求めるでしょ?」という反論はあるかもしれません。ただ、求めてはいても、その切迫感に大きな違いがあります。

40代や50代の中高年世代は、恋愛したらどうしても「この人しかいない!」「この出会いを逃したら、死ぬまで次がない!」「今回がラストチャンス!」と、自分を追い込む「メンタルブロック」が働いてしまう。「次の試合はない」と勝手に思い込んでいます。

「もうおじさんだから」という、自己へのレッテル貼りは絶対に禁物。

まだ若ければ、仮にフラれても「もっとオレに相応しい素敵な人がいるんじゃないか」と、自然にリセットできますから。こういった若者のポジティブマインドは、何歳になっても素直に見習うべきではないでしょうか。

恋愛に関しては「無償の愛」を貫き通すのがなによりも大事です。人にやさしくすればするほど、やさしさは返ってきます。人はやさしさを受けると、そのやさしさに対してお返しをしなくてはならないと思いがちなのです。

スーパーの試食品売り場で店員さんに勧められて食べてしまうと、なんだか悪いなと思って、つい買ってしまう心理状態です。これを「返報性の原理」といいます。

「全然、自分には返ってきません。やさしくすればするほどカモになってます」なんてことは言わないでください。「カモ」という言葉が出てくる時点で見返りを求めています。ほんの少しのさり気ない一言でも、やさしさが返ってきたら、その女性に感謝しましょう。

▲「相手をどうにかしたい」と望むのは「洗脳」と同じ イメージ:PIXTA

そもそも恋愛において「相手の気持ちをどうにかしたい」と望むこと自体が無茶なんですよ。見方を変えれば「相手を舐なめすぎ、相手に依存しすぎ」なんです。人間性の面からみてもおこがましい。だって、人のメンタルを操作するのは、極論すると「洗脳」と同じですから。

相手に過度な期待を寄せず、とりあえずは「自分のやれることからきちんとやる」という姿勢を持ってみては? それがイコール「見返りを求めない男」への第一歩。相手の出方ばかりを気にしていたら、ストレスもたまるいっぽうですしね。

関連記事(外部サイト)