【GoTo書店!!わたしの一冊 JIL-PT・濱口桂一郎選集】『アニメーターはどう働いているのか』『日本人の働き方100年』ほか

このページでは、2021年1〜7月に配信した濱口 桂一郎さんによる書評をまとめてご紹介します。

『アニメーターはどう働いているのか』松永 伸太朗 著
本書は令和2年度労働関係図書優秀賞を受賞した作品だ。著者には昨年12月、私の司会で労働政策フォーラム「アニメーターの職場から考えるフリーランサーの働き方」の基調講演とパネルディスカッションにも出演していただいた。

『日本人の働き方100年(定点観測者としての通信社)』(公財)新聞通信調査会 著・刊
本書は1月16日から東京国際フォーラムで開催される予定だった写真展の図録である。「予定だった」というのは、1月8日に再び発令されたコロナ禍の緊急事態宣言の煽りを食らって延期されてしまったからだ。

『テクノロジーの世界経済史――ビル・ゲイツのパラドックス』カール・B・フレイ 著
2013年9月、オックスフォード大学のフレイとオズボーンは、アメリカでは今後労働力人口の47%が機械に代替されるという論文「雇用の未来」を発表し、世界中で話題を呼んだ。

『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』デヴィッド・グレーバー 著
コロナ禍さなかの2020年7月に刊行され、その直後の9月に著者が急逝したこともあり、かなり評判を呼んだ本である。

『人事の古代史―律令官人制からみた古代日本』十川陽一 著
人事といっても古代日本、律令制を導入して左大臣だの中納言だのとやっていた時代の人事の本だ。ところがこれがめっぽう面白い。

『暴力と不平等の人類史』ウォルター・シャイデル 著
2006年末、朝日新聞社の雑誌『論座』2007年1月号に大きな議論を巻き起こした論文が載った。赤木智弘の「『丸山真男』をひっぱたきたい―31歳、フリーター。希望は戦争」だ。

『ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀』エリック・ポズナー&グレン・ワイル 著
世間の一次元的な思想測定器では、左右のどこに位置付けたら良いのか頭を抱えるだろう一冊だ。ある面では本書はすべてを市場メカニズムに委ねるべきと主張する過激な市場原理主義の書である。

 

選者:JIL−PT 労働政策研究所長 濱口 桂一郎(はまぐち けいいちろう)
 83年労働省入省。08年に労働政策研究・研修機構へ移り、17年から現職。

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