【今週の労務書】『パワハラがない職場のつくり方』

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■「社員第一主義」を徹底

 本書は、企業におけるパワーハラスメント防止措置が義務化されるなか、人を大切にする経営手法である「人本経営」の実践によって、パワハラを発生させない組織風土をつくるよう企業に提案するもの。

 発生時の処理などを厚生労働省の指針に沿って行うといった“対症療法”ではパワハラは根絶できないと指摘。指針が定める「講ずべき措置」を実践する際の留意事項を解説しつつ、人本経営を実現するためのプロセスなどを紹介した。企業風土の改善事例も多数掲載している。

 人本経営とは、社員や顧客など企業に関係するステークホルダーの幸せの増進・増大を図る経営を指すという。なかでも社員を最優先とする「社員第一主義」を徹底するとした。

(小林秀司、人本社労士の会著、アニモ出版刊、2750円、TEL:03-5206-8505)

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