【今週の労務書】『シニアと職場をつなぐ ジョブ・クラフティングの実践』

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■再雇用者を対象に分析

 ジョブ・クラフティングとは、従業員が主体的に仕事の範囲や人間関係を変化させることを意味する概念である。組織が設計した職務を従業員が柔軟に変えていくことで、企業の変化対応力を高めるといった効果が期待されている。本書では「日本のシニア雇用の課題を解決する鍵」として着目している。

 高齢期において、収入の急激な低下よりも、スキルが十分に活かせないことが仕事の満足度を下げていると指摘。とくに大企業では、職場の戦力としてではなく、社会的責任を果たすために雇用している場合も多く、シニアが十分に能力を発揮できない状況にあるという。

 大企業11社の再雇用者やその上司を対象に調査を行い、ジョブ・クラフティングのシニア雇用における有用性を検証した。

(岸田泰則著、学文社刊、税込4950円、TEL:03-3715-1501)

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