【婚姻届に判を捺しただけですが 6話】高杉真宙感謝祭とカプセルトイの魔法

Twitterやブログでドラマの感想をつづり人気を博している、あずきごはん(@komadorama)さんによる、新連載。

TBSで始まった2021年秋の新ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の見どころを、あずきごはんさん独自の視点でご紹介します。

動物病院の看護師・牧原唯斗(高杉真宙)が大活躍した、『婚姻届に判を捺しただけですが』第6話。百瀬(坂口健太郎)と視聴者の心を大いにかき乱し、偽装夫婦の関係性を動かした。

■借金問題が突然解決 しかし、それが意味することは…

兄夫婦の件で、自分が百瀬の恋愛の相手になれないことを改めて思い知った明葉(清野菜名)。せめて偽装夫婦の関係を死守したいと考えていた。

そんな中、明葉の両親が突然の来訪。その両親によって明葉と百瀬を繋いでいた借金問題に急展開が訪れる。

親が突然500万円をくれるという超展開には笑ってしまったが、明葉にとってはそうではない。

借金を完済したら即離婚というのが2人のルール。明葉は偽装夫婦を続けるため、500万円の存在を百瀬に隠そうとする。

一方、仕事では憧れの作家から本の装丁の依頼が舞い込んできた。

仕事に打ち込む明葉だがなかなか上手くいかない。そのことを唯斗に相談した結果、彼からとんでもない言葉が飛び出す。

「キスしようかなと思って」

「アッキーのこと好きになってもいい?」

唯斗は以前も「元気付けるため」とハグをしてきたが、キスにまで踏み込もうとするとは…。

■唯斗の挑発に揺れ動く百瀬の心

これまでの言動から見て、唯斗は恋愛における自分のセールスポイントを理解していると考えられる。

それにしても(偽装結婚とはいえ)既婚者にここまでのアプローチをかけるなんてかなりの強心臓だ。

そしてドラマ中盤で開催された合コンで、百瀬と唯斗が再開。唯斗は強心臓を活かして百瀬を煽りまくる。

「ハグって別に夫婦じゃなくてもしますよね?俺もアッキーとしましたし」

「男女の友情って特別だと思うけど」

「愛のない結婚するよりもよっぽど深い関係築けるし」

この攻撃、百瀬への効果は抜群だが、場の空気もとんでもないものにしている。

取引のある職場の人間同士がかち合ったこの合コンにおいて、唯斗だけは仕事を気にせず会話をすることができる。

それにしたってやりすぎ感があるが、顔と仕草が最高に可愛いのでなんとなくほだされてしまう。

ヒヤヒヤとトキメキのシーソーゲーム。高杉真宙だからこそ成り立つ絶妙なバランスである。

場の空気を一切気にせず言いたいことを言う唯斗は、百瀬のプロポーズを断った受付嬢こと麻宮(深川麻衣)と近いタイプかもしれない。

そして合コン後、猫のおもちの定期検診によって百瀬と唯斗は再び対峙することに。

「友情のハグは気にしていない」と強調して夫の余裕を見せようとする百瀬だったが、唯斗は更なる爆弾を投下する。

「じゃあキスも平気ですか?」

「落ち込んでたから励ましてあげようかなって思って」

百瀬はこれまで明葉に対して『他人』または『友達』という態度を貫き通してきた。

しかし、唯斗の煽りによって百瀬は大きく変化していく

■『励まし』と称してキスする百瀬

憧れの作家から仕事の担当を外された明葉は落ち込んで帰宅する。

そんな明葉に対して、百瀬は「励ましてもいいですか?」とキスするのであった。

「私のことなんて好きでもなんでもないくせに」と混乱する明葉。2人の間には気まずい空気が流れる。

百瀬には「そんなこと、恋愛感情がなくてもできますよ」の前科がある。

しかし今回は感情のないやけくそキスではなく、唯斗の煽りによる嫉妬からの行動だ。

「あの百瀬が嫉妬という感情を覚えた…!」という感動はあるものの、相手の気持ちを考慮していない行動にはモヤっと感も残る

しかしモヤっとしたまま終わらせないのが、このドラマだ。

意を決して離婚届と500万円を用意した明葉。そこに百瀬が帰ってくる。

明葉が集めていたカプセルトイのシリーズを手渡し、キスのことを謝る百瀬。

明葉を元気づけるためにはどうしたらいいか考えた結果、明葉が持っていないものが出るまでカプセルトイを回し続けることにしたらしい。

キスは嫉妬心や牧原への対抗心から生まれた衝動的な行動だが、カプセルトイは明葉のことを考えた上で出した百瀬なりの答えだ。

キスシーンよりカプセルトイを回しまくるシーンにキュンとするなんて思わなかったが、そんなところも今作の魅力である。

百瀬の優しさに触れた明葉は500万円のこと先延ばしにしようとするが、お金と離婚届が見つかってしまう。

離婚を阻止したい明葉は百瀬にキスの理由を問い詰める。それを受けた百瀬は「なんで僕はキスをしたんでしょう」と首を傾げながら謝罪を重ねる。

百瀬の煮え切らなさにしびれを切らした明葉は、百瀬のネクタイを引っ張ってキスをする。

「私が欲しいのは謝罪じゃありません」

これまで出番が少な目だったことを思うと、第6話は『高杉真宙感謝祭』と言いたくなるような唯斗大活躍回だった。

そして百瀬こと坂口健太郎はカプセルトイからキュンを錬成した。

次回は美晴のそっくりさんが登場。予告には明葉の告白シーンのようなものも映っており、期待が高まる。

婚姻届に判を捺しただけですが/TBS系で毎週火曜・夜10時〜放送

過去の『婚姻届に判を捺しただけですが』ドラマコラムはコチラから


[文・構成/grape編集部]

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