『アーティスティックスイミング』で美しく圧巻の舞いを見せた、乾 由紀子選手

こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言ひとりごと』にお付き合いください。

■乾 友紀子選手圧巻の舞い

ブダペストで水泳の世界選手権が始まり、日本の瀬戸、本多選手がメダルを取り、水泳日本を演出してくれているのは頼もしい限りであります。

その中で今回は、タイムではなく美しさを演出する『アーティスティックスイミング』に注目してみました。決勝で実に美しく圧巻の舞いを見せた乾 由紀子選手の演技です。

フリーのテーマは『大蛇〜オロチ〜』。オロチが荒れ狂うさまを、激しい音楽に乗り、うねるような手足の動きで大蛇を見事に表現するのです。見ていて誰もがズ〜ンと魅き込まれます。

その過酷な表現を、鬼コーチと呼ばれる井村 雅代コーチは、こんな風に言っていました。「終わって、内臓まで熱くなった」と…。

※写真はイメージ

乾選手は演技を終えた記者会見で「今、出来る精一杯のものを出し切れた。私は手が小さいけれど、指先まで少しでも長く見えるように、赤いネイルをつけ 指先の爪を伸ばし、その手で表現する大蛇の顔。どんな表現で、どこを向いているのかまで、細かくこだわった」そうです。

予選で出した自己ベストを更に上回る、95.3667点。「自分というものを売り込めた。自信が持てるようになった」と乾選手の弁です。

アーティスティックスイミングは、まだまだ私どもには耳新しく、シンクロナイズドスイミングの方が馴染んでいる年代ですが、これからは、アーティスティックスイミングを耳馴れて行きたいと思っています。

かつてのシンクロの女王 小谷 実可子選手から、アーティスティックスイミングの時代への流れを象徴するかのような、乾 由紀子選手の『大蛇〜オロチ〜』。圧巻の舞いでありました。

<2022年8月>

出典
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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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