「子供の自殺が過去最多」 文科省の発表が衝撃すぎる 「これが日本の現実」「そりゃ出生数も落ちるわ」
2023年03月01日 12時44分grape

※写真はイメージ
2023年2月28日、文部科学省は、令和4年の児童・生徒の自殺者数を公表。
暫定値で512名となり、前年を上回る過去最多の人数であると報告しました。
永岡桂子文部科学大臣は同日に行われた会見の中で、子供の自殺について「憂慮すべき状況と考え、大変重く受け止めている」とし、次のようにコメントをしています。
永岡文部科学大臣会見(令和5年2月28日):文部科学省 ーより引用児童・生徒らのみなさんは、悩みや不安を抱えていて、孤独感を感じていても、決して1人ではなく、私をはじめとする見方になってくれる大人は必ずいるということを知っていただきたい。
また、保護者や学校関係者の皆さん方におかれましても、生徒児童等の態度に表れる微妙なサインに注意を払い、不安や悩みの声に耳を傾けていただきたいと思っております。
3月は自殺対策の強化月間となっており、同省は厚生労働省と連携し、子供たちに向けたメッセージを発信。教育委員会にも通知をしています。
メッセージは同省のウェブサイトに掲載されており、同じページから『子供のSOSダイヤル等の相談窓口』にもアクセスすることができます。
「子供の自殺者数が過去最多となった」という発表は反響を呼び、ネット上ではたくさんのコメントが寄せられていました。
・子供が追い詰められるなんて、悲しすぎる。
・産まれた命を健やかに育むことができない社会なんて絶望的。そりゃ出生数も落ちる。
・これが日本の現実。未遂の子供たちを含めたら、とんでもないことになりそう。
・若い人が希望をもって生きていける社会であってほしい。そういう社会を作りたいよね。
厚労省の統計によると、10代の死因1位が自殺である日本。人口10万人当たりの自殺者数を示す、自殺死亡率は先進諸国に比べて高い水準にあるといわれます。
日本の社会に生きる子供たちは、いじめや貧困、教育の格差などさまざまな問題に直面しています。未来に希望を感じられず、不安や閉塞感の中で苦しんでいる子供は少なくないのかもしれません。
2023年1月の通常国会で岸田文雄首相は、子供に関わる施策について「異次元の政策を実行する」と表明していますが、いつ、どんなことをするのかなど内容はまだ明らかになっていません。
子供が健やかに育つことができる社会にしていくためにも、「自治体任せではなく国が主体となって子供に関わる予算を増やし、真剣に問題に向き合ってほしい」と多くの人が願っています。
[文・構成/grape編集部]
- 出典
- 文部科学省/永岡文部科学大臣会見(令和5年2月28日):文部科学省/厚生労働省
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