【長野】浅間温泉「onsen hotel OMOTO」7月18日オープン!旅館再生と観光まちづくり

地元の主要旅館であった「おもと」が、新しい時代に向けた旅館の再生と観光まちづくりのモデルの創造を目指して、2020年7月18日に「onsen hotel OMOTO」としてオープン。

地元の食材を活かした朝食や展望大浴場にもひと工夫しました。新しいスタイルにかける思いと、ステキに変わったホテルの全貌をご紹介します。

写真:松本市を代表する松本城と雄大な北アルプス連峰

■飛鳥時代から続く歴史ある温泉地

「onsen hotel OMOTO」がある浅間温泉の歴史は、西暦698年の飛鳥時代にまで遡ります。
江戸時代には、松本城のお殿様も通い、明治以降は著名な文化人に愛されるなど、多くの人々が訪れる温泉地でした。

しかし、浅間温泉は長野県のほぼ真ん中に位置し、JR松本駅から車で約15分とどこにも行きやすい好立地にありながらも、温泉地としての認知度は低く、1993年には年間100万人を超えた観光客も、残念ながら今では60万人程度まで落ち込んでしまいました。

観光客の減少が続く中、2019年夏の長雨や台風被害、雪不足などが重なり、大正8(1919)年に「おもとの湯」として創業した地元の主要旅館「おもと」も、環境の変化に対応しきれない状況にありました。

■歴史ある温泉地の火を消さないために!

そこで、地元に残る3名の後継者が一念発起。新会社「WAKUWAKU浅間温泉」(本社:松本市浅間温泉、代表取締役社長:岡 嘉紀)を設立し、「おもと」の後継者を育てながら、歴史ある「おもと」を浅間温泉に残すため、「おもと」の事業を引き継ぎ、地域の事業者などと連携した観光まちづくりを推進していくことになりました。

目指すものは、「地域事業者との連携を大切にし、地域に開かれた宿を志向し、北アルプスの絶景を望む展望大浴場や客室の良さを活かした宿泊に特化すること」。

名称の「OMOTO」は縁起のよい植物として古くから日本で栽培されている「万年青(おもと)」と、創業した大正8年、庭にたくさんの「万年青」が育っていたことから「おもとの湯」と呼ばれていたことを鑑みて付けられました。

写真:名前の由来にもなった万年青(おもと)

そして「onsen hotel」には、旅館の贅沢さとホテルの身軽さの両方を備えているという意味も込められています。

■北アルプスの雄大な景色と夜景を楽しめる温泉

はるか昔から脈々と湧き続ける浅間温泉は、平安時代、939年に土地の豪族犬飼半左衛門によって発見され「犬飼の湯」と呼ばれ、さらに、1000年頃から「浅間温泉」と呼ばれ始めたのではないかといわれています。

槍ヶ岳や穂高岳など3000メートルを超える山々が連なる北アルプス。この四季折々の雄大な景色を随所で望むことができるのもOMOTOの自慢です。

写真:客室からも北アルプスがよく見えます

8階にある広々とした展望大浴場は、豊富な湯量、柔らかな泉質で、身体の芯まで温まります。床には、マイナスイオンと遠赤外線によるリラックス効果が期待できる「大谷石(おおやいし)」を使用しているので、旅の疲れを癒す効果があります。

写真:展望風呂からも北アルプスが見えますね

大浴場から続く露天風呂は鉄平石を敷きつめた肌触りの良い岩風呂です。長野県に広く分布し、火山活動によって形成された鉄平石を敷き詰めています。

写真:日が暮れてからの露天風呂入浴もいいですね

また、完全個室の檜の貸切風呂は予約制になっており、当日の到着時に予約に受けてくれます(大浴場に入浴ができない等の入浴の場合は事前予約可能)。

■美しい眺めと選べる客室

高台に位置するため、窓からは常念岳や乗鞍岳、槍ヶ岳をはじめとする北アルプスの四季折々の姿や、松本の街の美しい眺めが楽しめます。

8種類の異なるタイプの部屋があり、趣きのある和室や露天風呂付の和室、低いベッドのある和洋室、洋室、大人数でも利用できる広い和室、ペットと宿泊できる和室など、さまざまなシーンに合わせて利用できます。

ベッドはシモンズ製を採用し、快適な睡眠が期待できます。

写真:落ち着く和のテイストの和洋室

■地元の食材でこだわりの朝食

写真:こだわりの食材と料理

信州・松本は、発酵食品や農産品、パンなど、食文化がとても豊かなことでも知られています。OMOTOのこだわりたい食材は、地元の人たちと連携して、ひと工夫したメニューを作っています。

オープンにあたり、地元で300年以上続く「山屋御飴所」、発酵食品、お米、パンなどの老舗や名店とコラボレーションしました。

写真:山屋御飴所とのコラボ菓子

それらの食材を活かしたこだわりの朝食は「お弁当スタイル」で提供してくれます。

写真:こだわりの食材で作ったお弁当

写真:受け取ったら好きな場所で食べられるお弁当朝食

食べる場所はお好みで。客室でゆっくりと美しい景色を眺めながら、また、Wi-Fiがつながる開放感のある広いラウンジで旅の情報収集しながら食べる、なんてこともできます。

■日帰り入浴は「湯々庵 枇杷の湯」で

なお、「onsen hotel OMOTO」では日帰り入浴は受け付けていませんが、徒歩1分のところに「湯々庵 枇杷の湯」という日帰り温泉施設があります。

松本城主の湯殿として400年の歴史を持つ由緒も正しく、大勢でもゆったりと利用できる大浴場のほか、男女それぞれにサウナと水風呂、桧の露天風呂を備えています(1週間に1度男女入れ替えがあります)。

日帰り入浴の希望の方は、ぜひこちらへ。いにしえの風を感じながらリフレッシュできます。

写真:日帰り温泉はこちらの「湯々庵 枇杷の湯」へ

このほかに、浅間温泉内には日本三大奇祭の一つ「松明(たいまつ)祭り」、松本城や旧開智学校、松本市美術館、松本山雅FCなどがあり、浅間温泉を訪れるきっかけとなり得るコンテンツも充実しています。新しくなった温泉宿を拠点に楽しい旅を組み立ててみませんか?

(まとめ・文 吉川)

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