佐賀・武雄温泉「御船山楽園ホテル らかんの湯」『サウナシュラン』2年連続で1位!全国から注目される人気の秘密を紹介

近年のサウナブームの中心的な存在感を示しているサウナブランド「TTNE inc.(ととのえインク)」が、2020年11月11日に発表した『サウナシュラン2020』。

昨年に引き続き1位を受賞したのは、佐賀県・武雄温泉にある御船山楽園ホテル「らかんの湯」です。なぜ、そんなに人気なのでしょうか。その秘密を探ってみました。

写真:女性用サウナ。中央にあるサウナストーンでアロマロウリュを

■「ととのう」ブーム

サウナー(サウナ愛好者)のバイブルとして知られる漫画『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』が2019年にドラマ化もされるなど、サウナ熱が一般にも広まってきた様子が伺えます。

とくに脚光を浴びているのが北欧式のサウナと、温冷(サウナと水風呂)交互浴→外気浴&休憩という一連の作法。そのなかで、心地良い感覚に至ることが「ととのう」と称されています。この新しい概念がブームの主眼ともなっているようです。

「ととのった」際には、心身がスッキリ、シャッキリとするとともに、頭の閃きも得られるとも言われています。デトックスや自律神経を整えるといった効果も期待できそうですね。

写真:従来のサウナとは一線を画す心地よさ。「セルフロウリュ」なら自分で湿度を操ることができる

■「サウナシュラン」が紹介するサウナとは

「サウナシュラン」とは、もちろん「サウナ」と「ミシュランガイド」をもじった造語。「TTNE inc.」のサウナ啓蒙活動に賛同する様々な業界の「プロサウナー」11名が、全国の5000以上ともいわれるサウナ施設のなかから選定、ランキングしたもの。

選定のポイントは「今行くべき(アップデートされている)」「水風呂・外気浴スペース・ホスピタリティ・清潔性・エンタテイメント性・革新性など」ということで、既存の枠に捉われず、新たな価値を導き出した革新的サウナ施設が選ばれています。

■「らかんの湯」はここがスゴイ!

写真:らかんの湯 女性大浴場

2019年の男湯のリニューアルに続き、2020年7月にリニューアルされた女湯の大浴場とサウナが受賞のポイント。男湯とはデザインもコンセプトも異なり、新たな楽しみを提供しています。

写真:男性用サウナでは、佐賀嬉野産ほうじ茶と御船山の天然水のロウリュが楽しめる

香り立つロウリュ

サウナストーンに水をかけて熱い蒸気を発生させ、一気に発汗を促す「ロウリュ」。

女湯では「キューゲル」を使ったアロマロウリュが楽しめます。凍らせたアロマ水をクラッシュしボール状に固めたキューゲルを、サウナ室で熱せられているストーンに乗せるとキューゲルが徐々に溶け出し、サウナ室がアロマの香りに包まれます。

凍っていないアロマ水とは違い、サウナ室全体の湿度をじっくりと上昇させるため、身体の芯から温まる効果があります。このキューゲルは数種類用意されていて、ミックスさせても良い香りになるように考案されているのだとか。

写真:女性用サウナの水風呂は色彩も楽しい。水風呂には17度に冷却した武雄温泉の源泉を使用

森の音がライブで流れる

サウナという閉ざされた空間に、御船山の森の音を流しています。それも、実際に森の中にマイクを配し、自然の音をそのままライブで流しているというから驚きです。ありきたりでなく、本質的に安らぎ、整えてもらいたいという気概を感じますよね。

写真:幽玄な趣。この森の音がサウナで流れている

写真:男性大浴場の露天風呂にあるととのえ岩。御船山の自然を感じて安らぎを

喫茶室&「サ飯」

女湯だけに備えられた喫茶室では、デトックスウォーターのほかプリンなども提供。さらに、夕食は地元の食材、御船山の天然水を使ったミネラルたっぷりの料理で、「サ飯」としても申し分ない内容となっています。サウナ後、鋭くなった味覚を楽しませてくれます。

写真:喫茶室で提供されるプリンなどの軽食

■チームラボとの邂逅

ここまでサウナに関してばかり述べてきましたが、この御船山楽園ホテルはとんでもない歴史と景観をもつ宿なのです。

御船山は、300万年前に有明海から隆起してできたという武雄のシンボル。そして江戸時代末期、武雄の領主が造らせた御船山楽園は15万坪を誇る壮大な庭園です。

そんな環境と空間を今に伝えるべく、チームラボのこれまた壮大なアート作品が彩っています。

写真:「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル-ワンストローク」

写真:「廃墟の湯屋にあるメガリス」

到着後、ロビーでは一面に季節感のあるランプ演出で迎えられ、2020年11月から始まった常設展では大浴場の「廃墟アート」が楽しめます。

そして、五感冴え渡るアフターサウナはこの雄大な庭園を、歴史と今を感じながら歩くのがおすすめです。

写真:4月下旬からはつつじが一面に咲き誇る

というわけで、サウナ前後を含めても、文句なしの優勝ですね。なお、庭園にある五百羅漢を作った奈良時代の名僧・行基は、古代サウナも作ったと言われているそうです。湯上がりにぜひ参拝を。

写真:紅葉の季節も美しい御船山楽園

(まとめ・文:前田ゆかり、編集:hotspring727)

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