住宅ローンがしんどい!対処法と滞納リスク・借入の適正金額を徹底解説!
2022年02月28日 10時00分ニフティ不動産
「住宅ローンが払えない」「毎月ギリギリの生活をしている」「返済が苦しくて後悔している」コロナ禍の中、住宅ローンがしんどい人が増えてきています。

ここでは、
・住宅ローンが払えなくなる理由や対処法
・住宅ローンの滞納リスク
・しんどくてもやってはいけないNG行動
などを詳しく解説します。
記事の最後で、住宅ローンの借入適正金額を紹介しますので、これからローンを組む人もぜひ参考にしてみてくださいね。
- 住宅ローンがしんどいのはなぜ?
- 住宅ローンがしんどいときの対処法8選
- 住宅ローンを滞納すると起こるリスク
- 【滞納3ヶ月】それでもできる対処法は?
- 住宅ローンがしんどくてもやってはいけないこと
- 住宅ローンのしんどくない・借入の適正金額は?
- 「住宅ローンシミュレーション」で試算してみよう
- 最適な住宅ローンでしんどくならない返済計画を!
■住宅ローンがしんどいのはなぜ?

まずは、住宅ローンの支払いがきつくなる理由を探っていきましょう。
ここでは、住宅ローンが負担になる4つの理由を紹介します。
■住宅ローンがしんどい理由収入の減少
住宅ローンがしんどい理由の1つ目は、収入の減少です。
会社の業績悪化や病気・怪我などで収入が激減すると、住宅ローンの支払いがきつくなります。
また、会社の倒産やリストラなどを事前に予測するのは難しいことです。十分な蓄えがなければ、収入が途絶えた場合に住宅ローンの支払いを捻出するのは至難の業といえるでしょう。
特に、ボーナス払い(※)を設定している人は注意が必要です。
経団連の最終集計によると、夏のボーナスは3年連続で減少傾向にあり、2021年は前年比から8.27%も減少しています。
(※)ボーナス払いとは
月々の支払い額を抑え、その代わりにボーナス月の支払い額を増やす返済方法
■住宅ローンがしんどい理由借りすぎ
住宅ローンがしんどい理由の2つ目は、住宅ローンの借りすぎです。
なぜそうなってしまうかというと、住宅ローンの借入適正額と借入可能額の間に大きな開きがあるからです。
住宅ローンを組む際には、年収倍率や返済比率が基準となります。
年収倍率:借入金額が年収の何倍か
年収倍率 = 借入金額 ÷ 年収
返済比率:年収に占める年間返済額の割合
返済比率 = 年間返済額 ÷ 年収
借入適正額の目安は、年収倍率の5倍まで、返済比率の20%25%までとされています。
しかし、一般的な金融機関では、年収倍率の8倍まで、返済比率の30%35%まで借入れできる場合が多いです。
そのため、最大限に借りてしまうと、実際の適正額よりも多すぎて返せなくなる人が出てきてしまいます。
この住宅ローンの借入適正額は、あくまでも目安にすぎないよ!
詳細は記事の後半で解説するので、気になる人はこちらをクリックしてね。
■住宅ローンがしんどい理由退職金の減少
住宅ローンがしんどい理由の3つ目は、退職金の減少です。
これは「65歳までには完済できないけれど、定年時の退職金で何とかしよう」と考えていた場合に大ダメージとなります。
退職後に年金で住宅ローンを返済していくのはとても大変です。
借入可能だからといって、住宅ローンの返済期間が長すぎる(完済年齢が高すぎる)契約を結ぶのは避けるべきでしょう。
■住宅ローンがしんどい理由新型コロナの影響
住宅ローンがしんどい理由の4つ目は、新型コロナの影響です。
今般、コロナ禍の倒産やリストラにより、住宅ローンがしんどい理由の「収入の減少」やの「退職金の減少」が急増しました。そのため住宅ローンの支払いに関する相談が相次いでいます。

出典:コロナ返済困難者対応|住宅金融支援機構 (2020年5月末時点)
新型コロナで住宅ローンに困ってる人は、住宅金融支援機構の返済特例(返済方法の変更)をチェックしてみよう!
また、新型コロナ関連の給付金や補助金がもらえる場合もあるよ。
■住宅ローンがしんどいときの対処法8選

まずは、住宅金融支援機構の調査データをもとに、実際に住宅ローンを支払えなくなる人がどれくらいいるのか、推計割合を見てみましょう。

出典:リスク管理債権・令和2年度リスク管理債権|住宅金融支援機構
リスク管理債権とは?
返済が3ヶ月以上滞っていたり、返済が破綻したりしてしまった貸付金のことだよ。
このデータによるとコロナ禍が始まった2020年でも、住宅ローンが支払えなくなった人は全体の1.4%に過ぎません。
住宅ローンの返済がしんどいと感じたら、返済が滞る前に早めに対策することが大切です。
ここでは、住宅ローン返済がつらくなったときの対処方法を8つ紹介します。
■家計の見直し
ローン返済がしんどいと感じたら、まずは家計の見直しをしましょう。
注目すべきは光熱費や保険料、通信費などの固定費です。毎月発生する費用のなかに、必要以上の支出があるかもしれません。
光熱費・・・今より安いプランや契約先を探す
保険料・・・契約内容の見直しや一部解約を検討する
通信費・・・格安SIMへの乗り換えやインターネット等とのセットプラン、家族割を検討する
■銀行に条件変更の相談(リスケジュール)
それでも家計が厳しい場合には、ローンを借り入れている金融機関に相談しましょう。
「銀行に支払いがしんどいなんて言ってもいいの?」と思う人もいるでしょうが、早めに相談をすることで、返済プランの条件変更(リスケジュール、略して「リスケ」と呼ばれることもあります)がしやすくなります。
具体的な変更内容は金融機関によって異なりますが、
・返済の一時的猶予
・返済期間の延長
・月々の返済額の変更
などをしてくれる可能性があります。
大切なのは、住宅ローンを滞納する前に金融機関に相談すること。
一度でも滞納すると信用が落ちてしまうので、リスケできる範囲が狭まってしまうよ。
■住宅ローンの借り換え
月々の返済額を減らしたいなら、住宅ローンの借り換えも一つの方法です。
契約時よりも金利の低いローンや返済期間の長いローンに借り換えれば、返済額を減らすことができます。
住宅ローン借り換えの目安・下記のうち1つでも該当したら借り換えを検討しよう!
・乗り換えによって、金利が1%以上下がる
・住宅ローン残高が1000万円以上残っている
・返済期間が10年以上ある
ただし、住宅ローンの借り換えには、借入金額に応じて、
・保証料
・繰り上げ返済費用
・登記費用
など、およそ4050万円ほどのコストがかかります。
金融機関に相談したり、シミュレータを使ってみたりして、借り換えのメリットデメリットを検討しましょう。
住宅ローンおすすめランキングをチェックする
■保険の適用(団体信用生命保険等)
住宅ローンを借り入れる際には、団体信用生命保険に加入する場合が多いです。
怪我や病気など、不測の事態で住宅ローンの返済が困難な場合には、団体信用生命保険が適用されるか確認しましょう。
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