コンセント増設費用はいくら?どこに頼む?おすすめの設置場所をチェック
2022年03月10日 10時00分ニフティ不動産
お家時間が増えた影響で、便利な家電を買ってみたり、模様替えをしたりしたご家庭も多いのではないでしょうか?そんなライフスタイルの変化によって、「コンセントが足りない!」「ブレーカーが落ちる」といったお困りの声をよく耳にします。

ここでは、コンセントを増設する方法とどこに頼むべきか、費用相場はどれくらいかについて解説します。また、コンセントがあると便利な場所や注意点も紹介しますので、リフォームの参考にしてみてくださいね。
- コンセントを増設する方法は3つ
- コンセント増設はどこに頼む?DIYできる?
- コンセントの増設費用はいくら?
- おすすめのコンセント数と設置場所
- 賃貸マンションでもコンセントを増設できる?
- コンセント増設のタイミングは?先々を見据えてまとめてリフォームしよう
■コンセントを増設する方法は3つ
自宅のコンセントが足りなくてタコ足配線になっていたり、電源タップで無理に延長したり…。1つのコンセントに負荷がかかり過ぎると、ブレーカーが落ちるだけでなく、漏電による火災を引き起こす危険性があります。
そんな事態を防ぐには、コンセントの増設工事をするのが最適です。
ここでは、コンセントを増設する主な方法を3つ紹介します。
■コンセントの差し込み口を増やす

3つの中で一番簡単!
タコ足配線を解消したい方におすすめ!
コンセントの差し込み口を増やす工事は、3つの中で一番簡単にできる方法です。
基本的には新しいコンセントに内部配線をつなぎ替えるだけでよく、元からある電気配線を大きく変更する必要はありません。
電源が集中するテレビ周りやパソコン周りには、
・6口コンセントを増設する
・USBコンセントを増設する
・コンセントLANを増設する
などの対策をすると便利です。
ただし、この方法では使用できる電気量は変わりません。
電子レンジなど消費電力の大きい家電を使う場所では、配線の電気容量を超えないか(※)確認が必要です。
(※)1回路の許容電流=20A
主な電気機器のアンペアの目安を参考に、コンセントの差込口を増やすだけで対応ができるかを検討してみましょう。
なお、エアコンや冷蔵庫などは使用する電気量が多いので、後述の専用回線を引く方法でコンセントを増設することをおすすめします。
・電気カーペット(3畳用) 8A
・液晶テレビ42型 2.1A
・プラズマテレビ42型 4.9A
・ヘアードライヤー 12A
・電子レンジ(30Lクラス) 15A
・IHジャー炊飯器(5.5合・炊飯時) 13A
・食器洗い乾燥機(100V卓上タイプ) 13A
出典:主な電気機器のアンペアの目安|TEPCO
■既存の電気配線から分岐する

新しい場所にコンセントを設置したいならこちら!
ただしブレーカーが落ちやすくなる懸念も…
新たな場所にコンセントを設置するなら、照明など家の中にある既存の電気配線から分岐させる方法があります。
一般的には、1回路につなげられるコンセントは4〜5つまでです。
ただし、この場合も先程と同様に使用できる電気量は変わりません。
分電盤のブレーカーが落ちやすいという場合には、次の方法がおすすめです。
■分電盤から専用の配線を引く

ブレーカーが頻繁に落ちて困っているならこの方法!
ただし、値段は一番高いよ。
エアコンなど消費電力の大きい家電や、冷蔵庫など継続的に使う家電なら、分電盤から専用の配線を引く方法が最適です。
専用配線が望ましい家電の具体例は、以下の通りです。
この場合、分電盤に空きがあれば、そのまま増設するコンセントまで配線を引くだけでOKですが、分電盤に空きがなければ、新たなブレーカーを設置するか、分電盤の交換工事が必要となります。
そして、洗濯機など水気の多い家電を使うなら、必ずアース付きのコンセントを設置します。
■コンセント増設に関するよくある質問

■Q.コンセント増設のために壁を壊す?
通線ワイヤーを使えば、ほぼ壁を傷つけることなくコンセントを増設できます。
【通線ワイヤーを使えるケースの具体例】
・CD管(電線を通す埋設専用の管)がある
・屋根裏を通せる など
一方で、どうしても壁に穴を空ける必要があるケースでも、配線カバーを使えば傷跡を目立たなくすることは可能です。
まずは専門家に相談してみましょう。
■Q.コンセントを増設できない場所もある?
漏電・感電リスクが高いため、水しぶきがかかる場所には安易にコンセントを設置できません。
例えばキッチンにコンセントを増設したいなら、シンクやコンロ周りはNGです。
調理スペースや背面収納スペースなど、水気の少ない安全性の高い場所を選びましょう。
■コンセント増設はどこに頼む?DIYできる?

では、コンセントの増設はどこに依頼すればいいのでしょうか?
または、自分でDIYできるものなのでしょうか?
■電気工事店
コンセントの増設工事は、電気工事店(電気工務店)が行っています。
分かりやすく言えば、街の電気屋さんやリフォーム業者などがそれに当たります。
電気工事店をお探しなら、お住まいの地域を管轄する電気工事の協会や組合に問い合わせてみましょう。
■家電量販店
コンセントの増設工事は、家電量販店でも取り扱っています。
エアコンなどの家電購入の際に、合わせて取付工事(コンセントの増設工事を含む)を申し込むのがおすすめです。
■コンセント増設はDIYできる?
コンセント増設はDIYできません。
なぜなら屋内の電気配線工事には、電気工事士二種の資格が必要だからです。
中にはyoutubeやブログを見て、「簡単そうだから」と安易にチャレンジする人もいますが、素人が手を出すと漏電を起こしたり、分電盤を劣化させたりする危険性があります。
コンセントの増設は自力で行わずに、必ず専門家であるプロの業者に依頼しましょう。
ただし、使える条件は限られますが、電気工事士の資格なしにコンセントを増設できる器具もあります。気になる人はチェックしてみてはいかが?
1灯2差ソケット
白熱電球の差し込み口につけて、コンセント口を増やせる器具
【使用例】
・コンセントのないトイレにウォシュレットをつける
引掛シーリング増改アダプタ
天井の引掛シーリングにつけて、コンセントを増設できる器具
【使用例】
・今ある照明の近くにもう一つ照明をプラスする
・犬や赤ちゃんの見守り用にwebカメラを設置する
■コンセントの増設費用はいくら?

コンセント増設の費用はどのくらいかかるのでしょう。
先にお伝えした、コンセント増設の3つの方法について、一般的な工事費用の相場は下記の通りです。
どの工事であっても、共通してかかるのは、コンセントの本体代金と交換工事費、電源ケーブル配線工事費です。
既存の電気配線から分岐する工事では、新たな場所にコンセットを増設することになるため、これらにプラスして壁穴加工費…
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