急性、慢性で異なる腰痛の対処法(監修/井尻慎一郎先生)〜『痛みの悩み相談室』

急性、慢性で異なる腰痛の対処法(監修/井尻慎一郎先生)〜『痛みの悩み相談室』

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“腰痛”と一括りにできない腰痛の対処法(画像)BigBlueStudio / Shutterstock

寒さが厳しくなるとともに、増してくるのが腰の痛み。患っている期間で急性と慢性に区別され、発症して4週未満の腰痛を急性腰痛、4週以上3カ月未満だと亜急性腰痛、3カ月以上続く場合は慢性腰痛に定義されます。



ただし、腰痛に限らない一般的なケガや炎症の場合は、急性と慢性の日数による定義は、はっきりとは定まっていません。炎症の場合は1〜2週未満だと急性、4週以上続くと慢性と私なりに考えています。ケガの場合は、1〜2週未満を急性、3カ月以上続く場合は慢性と考えるとよいでしょう。


慢性の腰痛はさまざまな要因が複雑に絡んで生じる

急性腰痛でも慢性腰痛でも痛みや炎症などの原因はさまざまですが、急性の場合は、痛み止め(消炎鎮痛薬)の湿布や飲み薬、坐薬、注射などを用いることで、炎症を早く抑えることができます。つまり、急性で痛みが強い時は、副作用に気をつけて上手に消炎鎮痛薬を使用すれば、炎症の鎮静化とともに痛みの軽減が期待できます。


これに対し、慢性の場合は、急性の場合とは異なり、消炎鎮痛薬だけでは痛みがなかなか軽減しません。その理由は、慢性の腰痛は炎症だけでなく、老化現象や神経痛、筋肉などの疲労、運動不足、冷え、血行障害、ストレスなど、さまざまな要因が複雑に絡んで生じます。


慢性腰痛には腰を左右前後に動かす簡単な体操がもっとも有効であることが分かっています。じっとしないで、いつでもどこでも簡単でいいので体操を心掛けてください。


監修/井尻慎一郎先生

井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPは下記。


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