神経痛は安静にすべき?〜『痛みの悩み相談室』(監修/井尻慎一郎先生)

神経痛は安静にすべき?〜『痛みの悩み相談室』(監修/井尻慎一郎先生)

神経痛は安静にすべき?〜『痛みの悩み相談室』(監修/井尻慎一郎先生)の画像

神経痛は安静にすべき?(画像)BigBlueStudio / Shutterstock

寒さが厳しくなると、神経痛に悩まされる人が増えてきます。



脳と脊髄は中枢神経と呼ばれ、柔らかくてわずかな外傷でも大きなダメージを受けるため、頭蓋骨や脊椎の硬い骨に囲まれています。その脳や脊髄から枝分かれして顔面、頭部、手足や体幹に行く末梢神経も、中枢神経ほどではありませんが、外傷や刺激でダメージを受けやすい組織です。そのため、末梢神経も手足の指以外は柔らかい筋肉組織などに守られています。


末梢神経が通る部分にケガをすると、神経線維がダメージを受けます。この場合は程度によりますが、数日間から数週間は安静が必要です。関節のそばを通る末梢神経は関節の動きで伸び縮みします。関節を動かしすぎると神経が擦れて炎症を生じ、痛みやしびれをきたします。


安静にしすぎると関節や筋肉が固くなる

このような時も程度によりますが、安静が必要です。関節は固定すると日常生活に不便をきたします。神経痛がひどくて、どうしても関節を安静にする必要がある時は、サポーターで軽く動きを制限するとか夜間だけ装具などで固定するなどの工夫をしましょう。


安静は必ずしも1日24時間安静にするだけでなく、寝ている時の6〜8時間だけの安静や、軽い安静などさまざまな方法があります。末梢神経は多少伸び縮みする柔軟な組織なので、神経痛が治まってくれば、徐々に動かしていきます。あまり安静にしすぎると関節や筋肉が固くなりますし、神経そのものの柔軟性も失われるからです。


監修/井尻慎一郎先生

井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPは下記。

https://ijiri.jp


【画像】


BigBlueStudio / Shutterstock



関連記事(外部サイト)