「口」って書くだけで、認知症の兆候がわかる?!

手書きの文字を見ると、認知症の兆候がわかるらしい。脳科学的にも、脳の機能が低下すると文字に現れることがわかっているという。そして、文字を書くことで、認知症予防や改善にもなるそうだ。

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『書くだけで発見・予防・改善!さよなら認知症文字トレ』(徳間書店)では、文字を書くことで認知症の兆候を探るとともに、「認知症文字トレ」を紹介している。

「認知症文字トレ」とは、10万人以上の文字を診てきた筆跡診断士と脳神経外科医がタッグを組み、真似して書くだけで勝手に脳が活性化され「ボケない脳をつくる」という文字トレ練習帳のことだ。

認知症は早期発見・早期治療が非常に大切だ。毎日書く文字から、認知症の対策に役立てることができるという。

文字トレでは認知症の典型的な5つの症状をチェックできる。

@【記憶障害】 物忘れA【見当識障害】 時間や場所、季節などが認識できないB【実行機能障害】 仕事や家事ができなくなるC【理解・判断力の低下】 文章の理解ができない・道に迷うなどD【失認・失語・失行】 人や物がわからない・言葉を忘れる・動作を真似できない

では、本書から実際の診断を紹介しよう。

??字の大きさで「怒りっぽさ」がわかる?!

(診断例1)マスに「口」という漢字を3文字書いてみてください。

「口」という漢字を書くだけで、物忘れしやすいかどうかがわかるという。

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物忘れの多い人は、下の接筆(線と線の接触するところ)や終筆(線の書き終わり)が開くという。1カ所は軽度、2カ所はもの忘れが頻繁に起きている可能性があるという。たしかに、あまり見ない書き方だ。

(診断例2)マスに「中」という漢字を3文字書いてみてください。

「中」の字からわかることは......。

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・思い込みの激しい人は、6度以上の極端な右上りの文字を書く傾向にあります。・人の話に耳を傾けない人の文字にはひねりが見られます。・できるはずのことができないと、イライラしたり、人に八つ当たりしたりする人の字は大きくなり、枠から飛び出してしまいがちです。

なんと、右上がり・ひねり・文字が大きい人は怒りやすい傾向にあるという。あなたはどうだろうか。

本書では、診断結果を踏まえて症状別にトレーニングもできる。1日15分集中して文字を書くだけで、脳が刺激されて脳機能が向上するという。

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簡単で気軽に取り組めるのが魅力的な文字トレ。認知症予防はもちろん、最近、字を書くことがめっきり少なくなったという人も、久しぶりに文字を書くことに集中してみては。

著者・監修者のプロフィールは以下の通り。

■著者 石ア白龍(いしざき・はくりゅう)さん

筆跡カウンセラー。文字改善指導士。児童筆跡心理研究家。 全日本教育書道連盟理事長。日本筆跡診断士協会理事。 1960年、茨城県生まれ。幼少時代から書道に取り組み、筆跡心理学の草分け的存在である森岡恒舟氏のもと、筆跡診断士の資格を取得。以後、「子どもの書いた文字からその心理状態をいち早くキャッチ」をテーマに、大学、社会福祉協会、教育委員会、家庭教育大会、幼稚園、小学校、中学校にて講演活動を展開し、2万人以上の子どもの字を診るなかで「子どもの文字のお医者さん」「文字ドクター」と称される。一方、大人の字も8万人以上を診るなかで、認知症予防、スポーツ選手や音楽家のメンタルアップなど、文字から指導を行っている。

■監修者 Mア清利(はまさき・きよとし)さん

国家公務員共済組合連合会 新別府病院 脳神経外科医。 日本脳神経外科学会専門医・指導医。 1972年、熊本県生まれ。熊本大学医学部大学院研究科博士課程単位取得満期退学。脳神経外科手術の傍ら認知症予防に取り組み、認知症予防外来を所属病院に開設。2021年、アメリカの認知症改善プログラムであるリコード法を学び、日本で5番目のリコード法認定医に。認知症予防に力を注いでおり、薬物に頼らない治療などをテーマに講演活動を展開している。

※画像提供:徳間書店

(BOOKウォッチ編集部)

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