話し下手で損している人、必読。アエラが「1分話法」を特集

 「君の話はよくわからない」 必要な情報はそろえたのに、大切なことはすべて頭の中にはあるのに、思うように伝わらない――。 こんな失敗が起きてしまう背景には、「話し方」の問題があるのだという。 4月4日発売の「AERA」2022年4月11日号(朝日新聞出版)では、巻頭で「1分話法が成果を生む」と題して、ビジネスシーンで使える「話し方」のコツが特集されている。

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「AERA」2022年4月11日号

??話は1分以内、骨格は3段に

 記事中、Zアカデミア学長で武蔵野大学アントレプレナーシップ学部長の伊藤羊一さんは、「ビジネスシーンでは、いかにコンパクトに話すかがカギです」と断言している。最重視すべきは、自分の考えを一方的に伝えることではなく、相手を「動かす」こと。そのためには話は短ければ短いほど良く、ずばり「1分」に内容をまとめるべきだという。

 では、どうすれば「1分」以内に話をまとめられるのか。伊藤さんは、「3段ピラミッド」で話の骨格を作ることを提案する。まず、やりやすい方法で、1段めに「結論」、2段めに「根拠」、3段めに「例」をあてはめ、話の骨格を組み立てる。一通り埋めたら、ピラミッドのすべての線において意味が通じているかをチェックする。そして、話すときは、1段めから3段めへ。初めに結論を言い、次に根拠を三つほど示し、最後に必要に応じてそれぞれ一つ〜二つの実例を挙げる。

 たとえば、こうだ。この商品は増産すべきだと思います(結論)。なぜなら、顧客から好評で、販売店も受注に前向きで、数字も上がっているからです(三つの根拠)。○○店では対前年比で.......(例えば)。伊藤さんはこう解説する。

このように話せば、大抵は1分以内に収まります。1分以内に収まらない時は、考えがまとまっていない証拠。議論がうまく噛み合わない時は一度この構造図に戻ると、どこでズレが生じているのかわかるはずです

 特集では他にも、「話し方」についてのベストセラーを持つプロフェッショナルや、テレビ番組で活躍するタレントへの取材から、その「コツ」をピックアップ。「NGワード言い換える」「自分語りにハマらない」「相手を主語にする」などとキーワード化して、実例をあげながらリポートしている。

??「推し本の楽園」が神保町でオープン

 誌面では、今年3月、神保町にオープンした異色の共同型書店「パサージュ」についても取り上げている。

 「パサージュ」は、書評アーカイブサイト「ALL REVIEWS」が開いた共同(シェア)型書店。個人に棚を貸し共同で運営する方式で、著名な書評家や作家に限らず、本好きならばだれでも1棚あたり月額5500円から出店可能。作家の中島京子さんは、書評を書くために読んだ川越宗一さんの『熱源』を付箋付きのまま出品したという。オール・レビューズとパサージュをプロデュースする仏文学者の鹿島茂さんは、書店の特徴について以下のように語る。

 この書店の肝は『直接性』です。本は、いつ、どこで買い、どう読んだのか。その体験も一体となって価値を持ちます。ところが、本を古本屋に売るとき、単なるモノとして扱われてしまう。思い入れのある本ほど「折れ」「書き込み」があるものですが、買いたたかれる。私はそうした体験の痕跡をむしろ付加価値と見なす本屋を作りたかった。所有者が直接売れば、それはかなえられると考えました

 「パサージュ」の開店には、学生も大きな役割を果たした。目標金額を上回る支援を得たクラウドファンディングの立役者となったのは明治大学政治経済学部の4年生だった中野健太郎さん。中野さんには、長引くコロナ禍で接点を失った学生たちと神保町の街をつなげたい強い思いがあった。

 神保町でサロンの役割を果たしたいとするパサージュの考えは、僕たちがやりたかったことと合致しました。オープン後は、学生は参加無料の、読書術をはじめとする講演企画を行っています。本を介した出会いや発見の場作りができればと思っています(中野さん)

 また、月2回連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」では、引き続き、平間至さんが登場。今回は、「向井くんとセッティングから一緒に撮ってみようかと」という平間至さんからの提案で、「正統派のポートレート」の撮影方法を紹介。「オパライト」という照明機材を使い、「セクシー&ロック」をテーマに向井さんを撮影した。

 King Gnu井口理さんがホストを務める人気の対談連載「なんでもソーダ割り」は、ナインティナインの岡村隆史さんをゲストに迎えた3回目。今回は井口さんと岡村さんが「プロ意識が芽生えるとき」について語った。

 そして、ウクライナ情勢の継続取材も必見だ。慶應義塾大学の廣瀬陽子教授が、プーチン大統領が民間人を標的にする理由を、「(プーチン大統領は)侵攻すればウクライナ人は喜んでロシアを受け入れると考えていた」「激しい反ロ感情と抵抗を目の当たりにし、邪魔な人間を排除するために無差別虐殺の領域に入った」と分析。ほかにも、SNSを中心としたロシアとウクライナの「情報戦」のルポや、ウクライナ国内や周辺国で、負傷兵や避難民のケアを続ける医師たちのいまを取材した記事も掲載されている。

 その他にも気になる記事が満載だ。

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画像提供:朝日新聞出版

(BOOKウォッチ編集部)

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