器もお湯も使わずに袋麺を食べる方法って? 元自衛官芸人が教えるサバイバルテクニック

 3月16日に宮城県と福島県で震度6強の揺れを観測した地震では、東北を中心に、最大でおよそ7万戸が断水する被害が出た。一部の地域では1週間経っても断水が続いていたという。災害などにより電気・水道・ガスといったライフラインが途絶えた時、あなたは、サバイブする自信があるだろうか。

 今回は、元自衛官芸人、トッカグンの小野寺耕平さんの著書、『元自衛官×防災士 そこにあるモノでなんとかする! 小野寺流サバイバル』(徳間書店)から、いざという時のサバイバル術をいくつか紹介しよう。

 小野寺さんは、元自衛官で防災士の資格を持ち、チャンネル登録者数25.5万人、総再生回数1億回超を誇るユーチューバーとしても活動するお笑い芸人。本書では、故郷の南三陸町で過ごした少年時代の原体験や、それらをベースにしたサバイバルテクニックとアウトドアライフを綴っている。

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 サバイバルといっても、本来の意味から派生し、さまざまな解釈や使い方があるが、自然の中でのワイルドライフ、そして、最新のモノが買えないので、そのへんにあるモノで代用してみるといったサバイバル的行動や思考は、生まれ育った南三陸町時代に培われたのは確か、と小野寺さんは語っている。

 本書は、そんな小野寺さんが自身のチャンネル内で紹介している、キャンプや防災に役立つ様々なサバイバルテクニックやアウトドアのノウハウ、東日本大震災で大きな被害を受けたふるさと南三陸町への思い、決して裕福とは言えなかった少年時代に体験したワイルドな田舎暮らしを綴った、新しくて懐かしい野外生活読本だ。

 以下、本書で紹介されているテクニックをいくつか紹介しよう。

◼️常温の水で作る袋ラーメン

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 まずは、袋麺を常温で調理する方法。

 器がないという場合は袋から麺を出さずに、袋の中に粉末スープを振り入れ、さらに水 (約500ml) を注げば、15〜20分で食べられる。器も鍋も不要だが、水が溢れないように戻るまで袋を持ち続けるか、 どこかに置く必要がある。

◼️サラダ油とティッシュで簡易ランプを作る

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 停電時に照明がない場合、 コップ (ガラス) とティッシュペーパー1枚。 アルミホイル少々、サラダ油少々で緊急のランプを作ることができる。コップに入れたサラダ油を吸ったティッシュペーパーがロウソクの芯のような役割を、アルミホイルが芯を固定し、火が芯全体に燃え広がらないためのストッパーの役割を果たすという。

ティッシュペーパーを芯とした代用ランプは、 ツナ缶 (オイル漬け)、バターなどでも作ることができるが、ススが出るので使用には場所を選ぶ必要がある。

 本書ではほかにも、さまざまなサバイバルテクニックが紹介されている。

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本書の主な内容○ジップロックで作るスープパスタ○災害時の食事を風味豊かにする香りとは○サバイバルの基本のひとつは「そこにあるモノでなんとかする」こと○サバイバル状況下での優先順位○野外活動での体温保持○雪を溶かして飲料水にする方法○濡れた木で焚き火する方法○ブルーシートで簡易寝袋を作る○キッチンラップの活用法○東日本大震災の津波で流された僕のふるさと○破天荒な小野寺家の暮らし○小野寺耕平の野外道具○少年時代から今もフル活用する飯盒○古今東西のサバイバル飯のレシピを現代の材料で再現○古のサバイバル飯「干し飯」○ジョージ・ワシントンが愛した戦場メシ「鍬パン」○海賊が作った疑似肉ステーキ○武士の戦闘糧食「兵糧丸」○ツナ缶とビールの空き缶で炊飯する方法○小野寺流アウトドアごはんでの活用術○小野寺兄弟の破天荒かつ創造的な日々

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小野寺さん在りし日のふるさとの風景。○で囲ったところがかつての小野寺家なのだそう。

小野寺さんメッセージ 僕が育った環境は手に入らないことが当たり前の暮らしだったので、遊びや暮らしのなかで、様々な知識や技術が自然と身に付いていきました。 この本を通して、現代に生きる皆様が当時のサバイバルな僕の生活に触れることで、そこにあるモノをうまく取り入れながら生きる楽しさを感じて頂けたら、と思います。 当時の、都会の良さに憧れていた田舎暮らし。現在の、田舎の良さに想いを馳せる都会暮らし。田舎と都会の両方の暮らしを知ったからこそ、どちらにも良いところがあると気づきました。サバイバルとアウトドアの違いを問われたときに僕なりの明確な答えを持っているのも、自分自身の育ってきた志津川町(現南三陸町)での田舎暮らしがあったからこそです。 近年のアウトドアブームの中、キャンプで「不便を楽しむ体験」を通して都会の良さや現代の生活の豊かさ・有りがたみを再確認し、さらには、アウトドアでのさまざまなテクニックが防災への意識につながればと願います。

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小野寺耕平さん

小野寺耕平(おのでら・こうへい)さんプロフィール芸人、予備自衛官、防災士宮城県本吉郡南三陸町出身1983年12月7日生まれ。高校卒業後、自衛官候補生として陸上自衛隊に入隊。仙台駐屯地にて6か月の教育課程を修了し、同駐屯地の第2特科群に配属となり、自走榴弾砲を装備する第110 特科大隊に所属。2年任期を終え、興味があった芸能界に入るために上京。東京NSCに入学し、卒業後『トルーマントルーマン』、『トッカグン』として活動。2020 年2月よりソロユニットとして活動中(吉本興業所属)。企画運営するサバイバルバラエティチャンネル『トッカグンの東京サバイバル』(YouTube)は登録者数25 万人(2022 年3月現在)、総再生回数は1億回を超えている。動画内容は、自衛隊員のライフスタイル、戦闘糧食などのミリタリー関係、サバイバル術、防災技術、アウトドアライフ関連など。

画像提供:徳間書店

(BOOKウォッチ編集部)

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