更年期は、膣まわりのトラブルに要注意。ケアしてQOLを上げよう

 人生100年とすると、50歳は折り返し地点。ある医師は、「更年期は2度目の0歳」だと言っているそうだ。"アラフィフ"世代は、女性ホルモンに振り回される人生から卒業して、運動・食生活・睡眠などの生活習慣をリセットし、再スタートを切る時期なのだ。 「ポジティブな更年期」を迎えるために、医師・専門家・更年期の先輩が教える、お役立ち情報がたっぷり詰まったムック『Around50』(宝島社)が発売中だ。掲載されている記事の中から、アラフィフ世代におすすめの「膣まわりケア」をご紹介しよう。

 教えてくれるのは、植物療法士の森田敦子さん。森田さんいわく、膣は「体の健康や精神バランスを推し量る大事なバロメーター」だ。女性ホルモンの分泌が減少し、粘液が出にくくなると、膣まわりが乾燥し、においやかゆみなどトラブルの原因になることも。 アラフィフ世代の膣まわりのケアとして、森田さんはまず、白髪にならないうちのVIO脱毛を強くすすめている。

「VIOが処理できていると、万一、自分がオムツをする時期が来ても、介護者の負担を軽減できます。また、強くこすることで起こる皮膚トラブルも毛がなければ、軽減することができます」

 また年齢を重ねても、快感を得ることは体の潤いの維持に大事だと森田さんは言う。恥ずかしいとか罪悪感を抱く人も多いが、「バイブレーターももともとはイギリスの医師が開発したもの」だったそうで、オーガズムは健康にいい影響をもたらすのだ。粘液が分泌されて膣まわりの乾燥を防ぐほか、使っていない筋肉を目覚めさせ、骨盤底筋を鍛えることにもつながる。

「膣まわりのケアなんて"恥ずかしい"と思う人も多いかもしれませんが、それは若いときに学校でも、お母さんも教えてくれなかったから。膣ケアをすると若々しさを維持できるほか、高齢になったときに自立した生活を送れるか否かにも関係しますので、今からでも膣ケアは行いましょう」

自分の膣回りがどうなっているか、知っている?

自分の膣回りがどうなっているか、知っている?

 膣ケアのポイントは、「洗浄」、「保湿」、「マッサージ」。一つずつ見ていこう。1.洗浄......「恥垢」をしっかり洗い流す デリケートゾーン、特に大陰唇のひだの周辺には、「恥垢」という特有の脂性の汚れが溜まりやすい。恥垢はお湯だけでは落としきれないので、デリケートゾーン用の洗浄剤を使用して、やさしく洗おう。ボディーソープはデリケートゾーンには刺激が強すぎるので、必ず専用の洗浄剤を使ってほしい。なお、膣の中は自浄作用があるので洗う必要はない。2.保湿......水滴はそのままで保湿を デリケートゾーンは最も乾燥しやすい場所。お風呂から出たら保湿をしてほしい。こちらも、デリケートゾーン用の保湿剤を使おう。体を拭く前にローションやジェルを塗り、水滴は軽く払う程度でよい。3.マッサージ......オイルで膣まわりをマッサージ 膣まわりをマッサージすると、血行が促進され、粘膜の修復も期待できる。粘膜は年齢とともに薄くなり、粘液の分泌も減少するため、マッサージで潤いを保とう。膣の外側(大陰唇、小陰唇、膣口)にオイルを塗り込むようにマッサージする。 このほか、生理中や体を動かしたあとなど、ムレやニオイが気になるときは、サッと拭けるデリケートゾーン用のウェットティッシュもおすすめだ。 膣まわりのトラブルや不快感は、QOL(クオリティ・オブ・ライフ。生活の質)の低下につながる。今後のQOLを上げるために、ぜひ膣まわりのケアに気を遣ってみよう。■森田敦子(もりた・あつこ)さんプロフィール植物療法士。サンルイ・インターナッショナル代表。パリ13大学で植物薬理学や性科学を学び、帰国後、ブランド開発や女性のための活動を行う。著書に『潤うからだ』(ワニブックス)など多数。

森田敦子さん

森田敦子さん

※画像提供:宝島社

(BOOKウォッチ編集部)

関連記事(外部サイト)