池上彰が解説!プーチンが暴挙に走った本当の理由

 2022年4月29日、文藝春秋より、『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』(池上彰)の電子書籍版が配信された。5月16日(月)に緊急出版される同タイトル書籍の発売にさきがけての先行配信となっている。

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『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』(池上彰)

??ウクライナ危機の前提を知る

 まさか21世紀のヨーロッパで侵略戦争が起こるとは。

 ロシア軍のウクライナ侵攻を見聞きして、なぜこんなことが起きたのか知りたいと思った人は多いはずだ。ところが、ニュースで触れることのできる知識は断片的なものが多い。結局、「プーチンはなぜウクライナに侵攻したのか」については、よくわからない......と困っている人もいるのではないか。

 そんな人にオススメなのが、今回緊急出版される、ジャーナリスト・池上彰さんが週刊文春の長寿連載からこの8年のロシアとウクライナに焦点を当てて再編、加筆修正した『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』だ。電子書籍は書籍にさきがけて4月29日(金)より先行配信が開始される。

??他人事でない知識を得る

 本書では、日本から見ると遠い国の出来事に見えるウクライナ戦争が、いかに私たちに身近なことであるかが、池上さん流の鮮やかな語り口で紹介されている。

 そもそもプーチン大統領はいかなる論理で今回の戦争を仕掛けたのか。ウクライナとはどのような国なのか。戦争の火種となったクリミア半島の成り立ちとは。ウクライナなど数日で制圧できると高を括っていたロシア軍はなぜ苦戦しているのか(そこには、コロナ初期に台湾の人々の不安を鎮めたオードリー・タン氏ばりに力を発揮している31歳のデジタル転換相の存在が)。ウクライナ侵攻と世界食料危機との相関関係......通読すれば、孤独な独裁者がもたらした悲劇は、決して対岸の火事ではないことが改めて腑に落ちる内容だ。

 「独裁者の取り巻きは、独裁者に忖度して、重要な情報を伝えなくなる。これは、決して他人事ではありません。日本の政界でも企業の世界でもあることです」と池上さんは警鐘を鳴らしている。

 プーチン大統領が無謀な戦争を始めた陰には、新型コロナウィルス感染を恐れ、ひとりで過ごす時間が長くなった結果、視野が狭くなったためとする指摘もある。3年目となるコロナ禍でのゴールデンウィーク。この読書体験が、未曾有の「ポスト・グローバル化の時代」への備えに繋がるはずだ。

■著者プロフィール池上彰(いけがみ あきら)1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者やキャスターを歴任する。94年から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題に。2005年、NHK退職。以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。16年4月から、名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在11の大学で教鞭を執る。近著に『「独裁者」の時代を生き抜く27のヒント』(文春文庫)、『一気にわかる!池上彰の世界情勢2022 コロナの先の世界編』(毎日新聞出版)など多数。

画像提供:文藝春秋

(BOOKウォッチ編集部)

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